いつぞやの続き [スポーツ]

問題のいつぞやは、スポーツのカテゴリーに分類してあるので、
そちらからご確認下さい。
そのうち過去記事へのリンクも作りますけどねw
さて、今回は野球の攻守交替に於けるお話をしましょう。

前回、3回攻撃失敗したら攻守交替と書きましたが、
具体的にどうなったら攻撃失敗なのかという点に関しては、
チェックポイントであるベースに辿り着けなかったらと記しました。
しかしこれだけでは、細かい部分が判りませんよね?
そこで今回はその細かい部分について書いていきますが、
その前に前回のちょっとした復習も兼ねて書いておきたいことが……
前回に於いて守備側の投手が投げたボールの有効と無効、
これを有効球がストライク、無効球をボールと呼びました。
同様に攻撃側の打ったボールを有効打と無効打と呼びましたが、
有効打をフェア、無効打をファウルと呼びます。
以降、投球に関してはストライクとボール、
打球に関してはフェアとファウルで表記しますのでご了承を。


まずはストライクとボールについて語っていきましょう。
先にも述べたとおり、守備側の投手が打者に投げる球には2種類が存在します。
守備側は相手を塁に出さないこと、攻撃側は塁に出ることを目的にしていますが、
守備側は塁に出したくないならバットが届かないところへ投げ続ければ良いし、
攻撃側は確実にバットで打ち返せるところに来るのを待っていれば良い。
しかし、それでは延々と時間だけが過ぎてしまい、勝負になりません。
そこで無効投球であるボールという概念が出てくるわけです。
攻撃側一人につき、4回ボールを投げたら、
攻撃側に塁に出る権利を与える、というルールです。
これによって、守備側がバットの届かないところに投げ続けることを防げます。

しかしこれだけでは圧倒的に攻撃側が優位になってしまいます。
自分が打てる球だけを打って、あとはただ立っていれば塁に出られるんですから。
だからこそ、それを防ぐためにもストライクが存在します。
これは守備側の守備成功となるストライクゾーンと呼ばれる空間を球が通過することで、
攻撃側が意図的に攻撃をしなくとも点を取れる状況を防ぐルールです。
ストライクは3回で攻撃失敗、即ちアウトとみなされるため、
攻撃側はストライクゾーンに来た球を強制的に打ち返す必要が生じます。

さて、このストライクゾーンですが、目に見える代物ではありません。
従って、あるものを目安としてゾーンが形成される事になるわけですが、
その目安となる一つがホームベース、もう一つが打者になります。
投手から見て幅と奥行きに関してはホームベースと同等、
打者が構えた時の膝頭下より上から、
ユニフォームのベルト上と肩上との距離の真ん中の高さまで。
従って高さに関しては打者の身長によって変化してきます。
空中に浮かぶ五角柱がストライクゾーンとなり、
このゾーンを投手が投げた球がノーバウンド(地面につかずに)通過すれば、
ストライクと判定されます。
なおルール上では、球の一部でもゾーンの中を通過していればストライクと判定されます。
そしてこのストライクとボールを判定するのが、
球審(プレート・アンパイア)と呼ばれる審判です。
なお、バットに当てることが出来てもフェアゾーンに飛ばせなければファールとなり、
2つ目のストライクまではファールもストライクとして処理されます。
ただし、2つ目のストライクを判定されて以降のファールは打ち損ないとして、
特にペナルティーもありません。
そのため、例外を除いては基本的にファールでアウトが宣告されることはありません。


ストライク3つでアウトとなって攻撃失敗、
ボール4つで塁に出ることが認められ攻撃成功。
これ以外にも当然ながら攻撃の成功と失敗は存在します。
つまり打者が打った時の結果、ですね。
何度も述べてきましたが、野球は投手が投げた球を打ち返す競技です。
そのため、バットに当ててフェアゾーンに飛ばせば攻撃成功、というわけではありません。
それならば守備側は投手と捕手だけで済みますからね。
従って、ただバットでフェアゾーンに飛ばすだけではダメなのです。
バットでフェアゾーンに飛ばし、なおかつ塁に到達できて初めて成功になります。
では逆に、どういう状況で攻撃が失敗と判断されるのか?
それは大きく分けて2つ存在します。

一つは自分が進むべき塁に到達する前に、
塁を守っている守備に球が渡って塁の占有権を失ってしまうこと。
投手の球を打ち返した打者に対しては、進塁の義務が発生し、
必ず一塁へ進まなければなりません。
逆に守備側は攻撃側に発生した義務を阻害することで、攻撃を失敗させる事になります。
打者が一塁へ到達するより早く、
守備側はフェアゾーンに打ち返された球を持っている野手(守備をしている選手の総称)が、
1塁ベースに触れるか、グラブで球を握り打者走者(打って1塁へ向かっている人)に触れ、
それを審判が確認することで攻撃を失敗させた事になります。
これを判定するのは基本的に一番近い審判になります。

もう1つは完全捕球による攻撃失敗で、
これは打球のゾーン関係なしで地面に落ちる前に、打った球を捕る事。
ストライクゾーンの説明で触れた、ファールの攻撃失敗の例はこれにあたります。
ただし、捕球に関しては手かグローブによるものだけが認められており、
ユニフォームの中に入ったものは捕球したとみなされません。
また、グローブは手にはめた状態での使用しか認められず、
グローブを投げつけて捕ろうとするとペナルティーの対象になります。
この件に関しては後日、反則に関する記述で詳しく書かせていただきます。
なお、完全捕球は地面にさえ付いていなければ認められるため、
野手に当たった球を他の野手が捕球してもアウトとなります。
例として直近では4月28日の横浜ベイスターズ対広島東洋カープ6回戦で、
横浜先発の清水投手が広島の天谷選手の打球を右膝に受けたが、
3塁を守っていた村田選手が跳ね上がった球をそのまま捕ってアウトにしています。


この攻撃失敗を3回、つまりアウト3つで攻守交替となり、
これを9回づつ行って多く点を取った方が勝ち、ということになります。
次回は攻撃や投球に於けるルールの説明予定。


タグ:野球
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