とある魔術の禁書目録Ⅱの補完情報！？その２

僅か２話で終わってしまった原作第８巻の残骸編。
とはいえやはり第１期を見ていなかったりすると、人物相関が良く判らなかったりするので、
今回も補完記事になります。

まずは今回の一件に関ってくる以前の事件から


量産能力者計画(レディオノイズ)
学園都市第３位のレベル５である御坂美琴のＤＮＡマップを元に、
人工的にレベル５の能力者を大量生産するための計画。
オリジナルと全く同じ遺伝子を持ち、細胞レベルまで同一といえるクローンを作り出し、
オリジナルと全く同じ能力開発を行うが、オリジナルの１％未満の力しか発揮できず、
計画そのものが中止となった。
本編で結標が黒子に語った昔話とは、この計画のことである。


絶対能力者進化計画(レベル６シフト)
現有する超能力者を上回る、神の領域の能力を持つ能力者を生み出すための計画。
被検体として選ばれたのは、学園都市第１位の超能力者・一方通行。
しかし樹形図の設計者のシミュレートによれば、
一方通行を進化させるためには１２８人の超電磁砲を戦闘によって殺害する必要があり、
１２８人の超電磁砲を揃える事が不可能なことから計画は一時頓挫していた。
しかし前述の量産能力者計画に着眼し、樹形図の設計者によって再シミュレートした結果、
２万体のクローンと２万の戦場を設定し、戦闘で殺害することで進化することが判明。
大量のクローンを用意し、実験を行っていたが、８月頭に御坂美琴、
８月下旬には無能力者である上条当麻に実験を気付かれ、介入を許してしまう。
８月２１日未明、一方通行が上条当麻に戦闘で敗北を喫し、
更に７月の終わりには樹形図の設計者が破壊されたことで計画の柱を喪失、
そのまま計画は凍結・中止へと追い込まれて研究所は閉鎖された。


幻想御手(レベルアッパー)事件
大脳生理学者である木山春生が７月に引き起こした事件。
過去に木山が携わったＡＩＭ拡散力場の暴走実験によって、
昏睡状態に陥った子供達を助けるために樹形図の設計者に代わる、
巨大な代替演算装置を作り出すための代物。
使用することで能力レベルが上昇するという触れ込みで学園都市中にばら撒き、
能力者同士の脳波を強制的に木山の脳波パターンに変換する事で、
一つの巨大なネットワークを構築したが、
副作用として使用者が昏睡状態に陥ったことから事件が発覚。
最後は暴走したネットワークの核を美琴が破壊したことで事件は終結。
この事件がきっかけとなって、
美琴は前述の量産能力者計画と絶対能力者進化計画の存在を知る事となる。


妹達叛乱計画
量産能力者計画及び絶対能力者進化計画の研究員で、
実験管理の中枢を担っていた天井亜雄が８月の終わりに起こした事件。
前述の計画によって生み出されたクローンたちを統率するミサカ２０００１号に対し、
外部組織と接触を持った天井がウィルスを投与することで、
１万体近く残っているクローンたちを一斉に武装蜂起させて、
学園都市に対する攻撃を画策していたが、
計画を一方通行と元同僚の芳川桔梗に察知され、
一方通行の演算能力によって阻止され未遂に終わった。
この事件で一方通行は脳を損傷し、自力で能力を使えなくなってしまった。
第２期第１話はこの事件と同時進行している。


続いては各キャラクターの補完情報。

結標淡希(むすじめあわき)
霧が丘女学院に在籍する大能力者(レベル４)で、
能力は物体に触れることなく任意の場所に空間移動させる座標移動(ムーブポイント)
最大射程は８００ｍ以上、最大移動重量は４５２３㎏と非常に高い能力。
ただし１０００㎏を越える物質の移動には、身体に過度の負荷が掛る。
２年前の能力実験に於いて座標計算を誤り、自身の足が壁に埋まる形で転移。
その際に焦って足を引き抜こうとして怪我を負ったことがトラウマとなり、
自分自身を空間移動させる際には著しく体力と精神を消耗するため、
連続で跳べるのは最大でも３回という制限がある。
二つに分けたお下げ髪と露出度の高い服装、腰に下げた軍用ライトが特徴で、
能力使用の際には軍用ライトを振り翳して発動させる。
学園統括理事長の本拠地である『窓もドアも無い建物』への案内人の一人であり、
第１期ではステイルや土御門らをアレイスターの元へ案内している。
それ故に学園都市の機密情報を知りうる立場に在ったが自身の能力に恐れを抱き、
能力を持つ理由を知るために学園都市を裏切り外部組織・科学結社と接触。
強奪した樹形図の設計者の残骸を科学結社に引き渡す過程で、
美琴や巻き込まれた黒子と戦闘を行う事になる。
自身の行為の必然性・正当性を説いて黒子を仲間に引き入れようとしたが、
その過程で自身が能力の有無に関らず人を傷付ける存在であることを認識し、
精神のバランスを失い逃走。
加えて樹形図の設計者の再生という目的が一方通行に介入の口実を与えることとなり、
科学結社までもが壊滅させられて目的を見失っていたところ、
追撃してきた一方通行に残骸を破壊されて敗北した。
事件後は学園都市を裏切り、協力していた外部組織が壊滅されたことで行く宛てを失い、
上条当麻の担任である月詠小萌の元で保護されている。
第１期で台詞は無いものの、土御門がアレイスターの元を訪れる際に登場している。


白井黒子(しらいくろこ)
常盤台中学に在籍する大能力者(レベル４)で、能力は空間移動。
第７学区を管轄とする風紀委員(ジャッジメント)第１７７支部に所属し、
学生寮では御坂美琴のルームメイトでもある。
最大射程は８１．５ｍ、最大移動重量は１３０㎏と結標の能力よりは格段に落ち、
自分の皮膚で触れているものしか空間移動させることが出来ない。
また、空間移動能力者を能力で移動させることも出来ない。
(これは結標にもいえることで、空間移動能力者は無意識のうちに自身の座標を把握している。
このため、移動させる側とされる側とで座標軸が異なって干渉しあうことで発動されないらしい)
ウェーブの掛った茶髪をツインテールにし、語尾に「～ですの」と付ける口調が特徴。
中学１年生らしからぬ挑発的な、或いは際どいデザインの下着を好むように見えるが、
３次元座標を１１次元座標に置き換えて計算し、解を再び３次元座標に置き換えるという、
空間移動能力特有の複雑な演算処理を瞬時に行うためには高い精神集中が必要となり、
集中力を阻害しないように極力肌触りの良い下着を選んだ結果である。
科学結社の強盗事件によって結標と遭遇し、戦闘に於いて負傷。
美琴の抱く闇の一部を覗き見る事となったが、美琴の力となるため追走。
結標に自身と全く同じ傷を負わせて行動を先読みすることで能力のハンデを補おうとしたが、
負傷と追跡による疲労で能力発動の限界を迎えて敗北。
結標の能力によって圧殺される直前、御坂妹からの依頼と、
かつて黒子と交わした約束を守るために現れた上条当麻によって助けられる。
事件後は御坂妹・一方通行らと同じ病院に入院したが、見舞いに来た当麻に着替えを見られた。


一方通行(アクセラレーター)
学園都市第１位の超能力者(レベル５)で、能力はベクトル操作。
触れたもの全ての力の方向(ベクトル)を自在に変換する能力で、
普段は酸素などの生命維持に必要な代物を除く全てのものを反射しているが、
妹達叛乱計画で打ち止め(ラストオーダー)を助ける際にウィルス除去に全ての演算を使用し、
その隙を天井亜雄(あまいあお)に突かれて脳を損傷。
以来自分だけでは能力を使用することが出来ず、外部からの代替演算装置で能力を使う。
白と黒の縞模様の入ったシャツと、
紫外線なども反射していたことで色素が抜け落ちてしまった白い髪が特徴。
脳を損傷してからはリハビリのために杖を用い、
演算を代行するミサカネットワークからの電波を受信するためのチョーカーを着けている。
このチョーカーを用いることでベクトル操作の能力を使用することが可能となるが、
最大１５分間という時間制限が課されている。
絶対能力者進化計画の被検体で、
１万体以上の妹達(シスターズ)を殺めてきたことに罪悪感を抱いている。
また、打ち止めは妹達の上位個体であり、
ネットワークへの接続を強制的に遮断できることもあって、
打ち止めに対しては完全に頭が上がらない状況にある。
ミサカネットワークからの情報で樹形図の設計者の再生計画を知り、
完治していない身体で実験再開阻止のために事件の首謀者である結標を追撃。
交戦の末に残骸を破壊して計画を阻止する。
事件後は再び病院に戻り、打ち止めと共に入院生活を送っている。


御坂妹
絶対能力者進化計画のために生み出された御坂美琴のクローンで、検体番号１００３２号。
能力は発電系能力の欠陥電気(レディオノイズ)で、出力はオリジナルの１％未満。
計画の第１００３１次実験開始前に上条当麻と遭遇し、
第１００３２次実験に於いて一方通行と戦闘を行うが、
戦闘中に当麻とオリジナルである御坂美琴の介入によって実験は中断。
その後当麻が一方通行に勝利したために計画は中止となった。
電磁波を視覚化出来る軍用ゴーグルと、
ミサカという一人称を用いて会話の後に状況説明を付け足す話し方が特徴だが、
常盤台中学の制服を着用していることもあり、ゴーグルが無いと外見上の見分けは困難。
ただし、美琴と異なりスカートの下に短パンを穿かない為、
当麻からは短パンの有無で判断されたことがある。
微弱な電波による脳波リンク・ミサカネットワークを形成し、
他の個体と思考や情報を共有しているため、
情報の即時伝達などの組織行動に有用な能力を有している。
計画中止以降冥土帰し(ヘブンキャンセラー)の病院へ治療のために入院していたが、
これにより、延命治療のため世界各地に散っている他の個体とも情報を共有し、
結標の目的と行動を把握していた。
なお、幻想御手はこのミサカネットワークの技術を木山が転用して作り出された代物。
事態が美琴の手に負えないと判断すると、情報を整理して当麻に助けを求めた。
事件終了後は無理が祟り、一方通行から受けた傷が悪化したため、
治療用カプセルに入る事となる。
なお、御坂妹の呼称は１００３２号のみであり、
打ち止めを除く残り９９６７体は妹達で統一されている。


打ち止め(ラストオーダー)
絶対能力者進化計画によって作られた妹達の上位個体で、検体番号２０００１号。
妹達の叛乱・暴走抑制のための上位命令権を与えられた個体で、
他の個体に対する制御などを受け持つことから、敢えて１０歳前後までの成長に留められている。
計画中止後、他の個体は延命治療のために世界各国の施設へ送られていたが、
計画管理者の一人である天井亜雄がウィルスを用いて叛乱を画策し、
一方通行によって助けられる事になる。
その後は御坂妹と同じ病院へ一方通行共々入院していた。
他の個体より幼い容姿で頭にアホ毛があることと、
ミサカはミサカはという一人称を用いるのが特徴。
能力は欠陥電気のレベル３だが、打ち止めと２万体の妹達を併せてすら、
オリジナルには遠く及ばない。
またミサカネットワークを統括する立場上、
一方通行へのネットワーク強制切断(言語能力と演算能力の剥奪)という権利も併せ持つ。
今回の事件ではミサカネットワークで集めた情報を一方通行に伝え、
事件解決に一役を担った後はおとなしく入院生活を続けている。
なお、ウィルス除去の際に強制的にデータを書き換えたことで、
一方通行からはその当時の記憶を失っていると思われていたのだが、
ミサカネットワークの記憶と情報の共有という特性を用いて、
ネットワークから記憶を自身にフィードバックしているため、当時の記憶を有しており、
これは同時に一方通行の想いを妹達全員が理解しているという意味でもある。


黄泉川愛穂(よみかわあいほ)
上条当麻の高校の体育教師で、第７３活動支部の警備員(アンチスキル)。
例え上位能力者であろうと子供に対して武器は向けない、という信念を持つ反面、
子供のためならば平気で武器を向ける割り切った一面をも併せ持っている。
緑色のジャージ姿と、語尾に「じゃん」を付ける喋り方が特徴で、
絶対能力者進化計画の管理者の一人でもあった、
芳川桔梗(よしかわききょう)とは旧知の間柄でもあり、
銃弾を受けて入院中の芳川に代わって一方通行と打ち止めの面倒を見ていた。
科学結社を壊滅させると、事件後は再び二人の面倒を見る事になる。


初春飾利(ういはるかざり)
柵川中学に在籍する低能力者(レベル１)で、能力は定温保存(サーマルハンド)
第１７７支部に所属する風紀委員の一人で白井黒子のパートナーを務め、
主に情報収集などの後方支援で黒子をサポートしているが、
お嬢様という単語を微妙に曲解しており、黒子に呆れられることもしばしばある。
運動能力はお世辞にも高いとは言えず、
手で触れている物体の温度を一定に保つ能力のため、
風紀委員としての戦闘能力はかなり低い反面、コンピューター関連のスキルは非常に高く、
御坂美琴のハッキングを探知・撃退できるほど優れているが、
何かと理由をつけて面倒ごとを回避しようとする傾向がある。
(強盗事件の一報を黒子に入れたのも、実は警備員への説明を押し付けるのが目的だった)
監視カメラによる強奪犯の追跡や結標の逃走ルートの絞込みなど、
間接的に事件解決に貢献している。
第１期では共にＯＰ出演のみだった親友の佐天涙子に、
毎日最初に顔を合わせるたびにスカートを捲られるのが悩みの種。
因みに禁書目録と超電磁砲では性格が若干異なる。


すんなり書き終わるかと思ったら結構長くなりましたね。
次回からは大星覇祭編です。
小萌先生や青髪ピアスに姫神秋沙、上条刀夜・詩菜夫妻という第１期からの再登場に加え、
美琴の母親である御坂美鈴、当麻のクラスメイトの吹寄制理(ふきよせせいり)、
魔術師のオリアナ、リドヴィアといった新キャラも出てきますね。
そして佐天さん出演のラストチャンスでもあるわけですが、
彼女は超電磁砲のオリジナルキャラだから難しいか！？

タグ：とある魔術の禁書目録 残骸編 補完情報