とある魔術の禁書目録Ⅱ #14 [とある魔術の禁書目録]

とある魔術の禁書目録Ⅱの第14話を見ました。
ナイトパレードにも助けられ、リドヴィアとオリアナの目的を潰した上条当麻。
ようやく平穏が訪れたはずだったのだが……


#14 水の都

上条当麻という高校生は、基本的に不幸な人間である。
買ったばかりの携帯電話が壊れたり、銀行のキャッシュカードを破損したり、
スーパーの特売品が目の前で売切れるなど日常茶飯事の出来事で、
彼自身は覚えていないかもしれないが現在の彼の同居人はかつて、
右手が神様の加護や運気を全て打ち消してしまっている可能性がある、と分析したことがある。
それゆえか、上条当麻は大覇星祭の初日に世界の命運を賭けた戦いに巻き込まれ、
そちらが無事に解決しても、担任の月詠小萌の着替えに遭遇してしまったり、
巻き込まれて病院に搬送されたにも拘らず翌日には完全復帰した吹寄制理に頭突きされたり、
大怪我を追って車椅子生活をしていた姫神秋沙にはゴムボールを投げつけられたり、
御坂美琴に強引に誘われてフォークダンスを踊っていると、
白井黒子には後頭部にドロップキックを浴びせられたり。
まあ、その大半は不注意によるハプニングイベントの結果であり自業自得ともいえるわけだが、
それでも根本的には不幸な人間である事に変わりが無いのである。
だからこそ運の要素が必要になってくるイベント、
例えば福引やビンゴゲームの特賞とはまかり間違っても縁が無いはずだったのだが、
大覇星祭期間中の学園都市への総来場者数を賭けの対象としたナンバーズに於いて、
見事に1位・北イタリア5泊7日のペアチケットを手に入れてしまった。
しかしそこは生まれついての筋金入りな不幸体質の上条当麻。
自分とインデックスのパスポートという、ある意味最大の懸念事項すらも乗り越え、
一抹の不安を抱えながらも空港を訪れたのだが、
インデックスの修道服を止めている無数の安全ピンによって登場拒否されてしまい、
往復3㎞あるショッピングモールまで30分以内に服を買いに行く羽目に陥ってしまう。

それでもなんとかイタリアへと辿り着いた上条当麻とインデックスだが、
再び修道服に着替えるため大量の安全ピン購入に駆けずり回る事となり、
その間に現地のガイドからは置いてきぼりを受け、
仕方なく二人でキオッジアの街を巡りながらホテルを目指す事となるのだが、
ほんの少し目を離した隙にインデックスと離れ離れになってしまう。
異国の地で独りになってしまったことで不安に駆られている最中、
現地の人間に話しかけられてもイタリア語が理解出来ずに困り果てていた当麻は、
ロンドンへの引越しの為にキオッジアへ戻っていたオルソラと再会し、
半ば強引に引越しの手伝いをさせられる事となるのだが……


というのが第14話の大まかなあらすじですね。
明らかに偶然を装った印象を受けてしまうオルソラとの再会だったわけですが、
オルソラにとっては偶然といえるかも知れませんが、当麻とインなんとかさんにとっては、
明らかに仕組まれた再会ともいえるでしょうねえ。
そもそも当麻が運の要素が多大な「来場者数を当てる」という形式で1位になるなど、
明らかに誰かの意志が働いていなければ不可能でしょうねえ。
実際、ガイドに置いてきぼりにされた挙句連絡もつかないというのは怪しいですからね。

さて、そのオルソラがキオッジアに居た理由というものをもう一度おさらいしてみましょうか。
アニェーゼも再登場したことですし、ついでにアニェーゼのことも含めてね。
そもそもの発端はオルソラが「誰にも解読することが出来ない魔道書」と言われていた、
法の書の解読方法を見つけた事に起因しています。
尤も、これは後にインなんとかさんの答え合わせで「複数あるダミー解読法の一つ」
という事実が判明するわけですが、「解読されれば十字教の支配する世界は終わる」
と云われていた事から十字教最大宗派であるローマ正教は密かにオルソラ抹殺を決め、
自分が殺されるであろうことを察したオルソラは日本に逃亡して天草式に保護を求めた。
彼女が天草式を頼った理由は、魔術結社だと法の書を悪用される恐れがあったこと、
もう一つは日本はローマ正教の支配が及ばず、ローマ正教との繋がりが無いことですね。
そしてオルソラをバチカンへ連行するために、
表向きは天草式に法の書毎拉致されたオルソラ救出という名目で派遣されたのが、
アニェーゼ=サンクティス率いる総勢250人の実戦部隊・アニェーゼ部隊というわけです。

オルソラはローラが用意したケルト十字を当麻から掛けて貰うことで、
「ローマ正教徒でありながらイギリス清教の庇護を受けた者」という微妙な立場になり、
公的にイギリス清教がこの問題に介入。
インなんとかさんの証言と共にイギリス清教はオルソラの解読法が誤りであることを発表し、
オルソラはイギリス清教に改宗することでその身柄を保護され、
必要悪の教会で暗号解読をしながら治療を行っていたわけですが、
元々住んでいた部屋を引き払って本格的にロンドンへ引っ越すために、
天草式のメンバーと共にキオッジアに来ていたわけですね。
因みに今回のシナリオは法の書の一件から約3週間後のお話なので、
アニェーゼ部隊にやられた傷の影響から考えても不自然な時期ではないかと……
しかしアニェーゼ部隊にやられていた時といい今回といい、
オルソラってお色気担当キャラになりつつありますね。

出発ロビーの金属探知機に引っ掛かって搭乗拒否されたインなんとかさん。
見た目上は大きな安全ピンが3つ見えているわけですが、
彼女の修道服は当麻の右手によって破壊されてしまったため、
「鉄の処女シスター」と形容されるほど大量の安全ピンで布地が留められているわけですね。
魔術に関すること以外では普段はほぼ役に立たないわけですが、
今回は僅かながらも見せ場がありました。
しかし第2期のインなんとかさんって、明らかに裸を見られる確率が上昇してますね。

ローマ正教によって襲撃を受けるオルソラと当麻。
彼らが用意していた氷の帆船によって沖へと連れ出されてしまい、
船室に隠れ潜み脱出の機会を窺っていたのだが、アニェーゼと思わぬ再会を果たす事に。
氷の帆船で艦隊を組むローマ正教の目的とは?

それにしても、天草式のモブメンバーが激しく棒臭いのは何とかならんものだろうか?


おまけはこちら

過去記事
#1 8月31日(最後の日) #2 法の書 #3 天草式
#4 魔滅の声(シェオールフィア) #5 蓮の杖(ロータスワンド) #6 残骸(レムナント)
#7 座標移動(ムーブポイント) #8 大覇星祭 #9 追跡封じ(ルートディスターブ)
#10 速記原典(ショートハンド) #11 刺突杭剣(スタブソード) #12 天文台(ベルヴェデーレ)
#13 使徒十字(クローチェディピエトロ)



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