Fate/Zero 第3話 [Fate/Zero]

Fate/Zeroの第3話を見ました。
最後のサーヴァントであるキャスターが現界を果たし、遂に聖杯を巡って争う7人が揃った。
遠坂時臣と密かに同盟を結んでいた言峰綺礼は、時臣を抹殺せんとアサシンを差し向けるも、
その目論見はアーチャーによってあっさりと水泡に帰してしまったのだが……

-#03 冬木の地-

奇跡を叶える万能の釜とも云われる聖杯を巡る、7人の魔術師による4度目の戦い。
第4次聖杯戦争最初の戦いは、アサシンに抗う暇すら与えずアーチャーが瞬殺したことで短時間に、
実にあっけなく終わりを迎えた。
その様子を自らの書斎で眺めていた遠坂時臣は、侵入したアサシンを屠り帰還してきた自身のサー
ヴァントに対して臣下の礼を取り、自らが呼び出した英霊の真名を口にする。
古代メソポタミア文明に於ける都市、ウルクを治めた半神半人の英雄王・ギルガメッシュ、と。
今後の戦いを進めていく上で必要なことと諭されながらも、あまりにも歯応えの無い相手との戦闘を
強いられたことで些か不機嫌になっていたギルガメッシュだったが、暫くはくだらない戦闘に駆り出さ
れる心配がなくなったことで、夜の冬木の街へと散策に繰り出していく。
それに対して時臣は傲岸不遜で自由奔放な気質を持つギルガメッシュが、アーチャーのクラスに据
えられたことを苦々しく思いながらも、計画通りに戦端を開けたことに満足するのだった。

戦いの定石に則って始まりの御三家の邸宅を使い魔に監視させていたウェイバー・ベルベットは、
遠坂邸で起こった一連の騒動と顛末を見届け、アサシンが敗北したことで闇討ちに怯える心配が低
下した喜びと、聖杯戦争が始まったという興奮で心を高鳴らせるのだが、床に寝転がりながら煎餅
片手にテレビを見るライダーの緊張感の無い姿を目の当たりにしたことで、さっきまでの熱が急激に
冷めていく。
自分が他のマスターに関する情報を収集している中、聖杯の事など眼中に無いかのようにステルス
爆撃機や地対空ミサイルを欲しがるライダーの姿に怒りが湧き上がっていくウェイバーだったが、ア
サシンを倒したサーヴァントのことを明確に答えられず、逆にもっと力を抜いて事に当たるよう諭され
るのだった。

一方遠坂邸に於ける初戦の当事者でもある言峰綺礼は、自らのサーヴァントを失ったマスターに
対する救済措置として定められたルールに則り、監督役である父・言峰璃正の元を訪れて保護を
申請し受諾される。
礼拝堂で交わされる父と子の密やかな会話と、その場に現れる無数のサーヴァント。
それは遠坂邸でアーチャーによって屠られたはずのアサシン、ハサン・サッバーハだった。
時臣の目論見通りにまんまと他のマスターを欺けたことで、奇跡の成就を目の当たりに出来る可
能性に高揚を覚える璃正に対し、令呪を授かった3年前から求めている答えが未だ得られない綺
礼は父の心情に感応することが出来なかった。

そして遠坂邸の戦闘から一夜が明けた翌日の午後、決戦の地となる冬木市にアイリスフィールと
セイバーが足を踏み入れた。
初めて訪れる日本の景色に興奮を隠せないアイリスフィールに対し、一度は物見遊山気分を嗜め
たセイバーではあったが、これまでの彼女の人生が篭の鳥同然だったことを聞かされ、彼女の希
望に沿うように自らがエスコートすることを申し出る。
その頃セイバーたちよりも半日早く冬木市に入っていた衛宮切嗣は、とあるホテルの一室で一人
の女性と合流したのだが……

というのが第3話の大まかなあらすじですね。
今回の用語解説はいつもより多目です。
英雄王・ギルガメッシュ
古代メソポタミア文明の都市の一つである、ウルクという都市を治めた王様。
ギルガメッシュ叙事詩でも有名な半神半人の王で、世界最古の英雄とも称され英雄王と呼ばれる。
冥界で手に入れた不老不死の薬を帰途で蛇に盗まれ、薬を飲んだ蛇は脱皮したという逸話がある。
また、世界の財の全てを所持していたという逸話もある人物。
単独行動
マスターからの魔力供給なしで現界を維持出来る、アーチャー専用のクラススキル。
他のサーヴァントはマスターからの魔力供給によって現界を保っているが、アーチャーに限ってはこ
のスキルの恩恵によって48時間は魔力供給を一切受けずとも活動が可能となっている。
そのためサーヴァントに相手のサーヴァントを牽制させ、サーヴァントの維持に魔力を割かざるを得な
い他のマスターに対して一騎打ちに持ち込み全力攻撃を仕掛けるという戦術を取れる反面、スキル
発動中のサーヴァントの状況をマスターが把握出来ないという欠点も有している。
ギルガメッシュはこのスキルの恩恵で時臣からの魔力供給が無くとも戦闘・宝具の使用が可能で
あり、それを良いことに毎日冬木の街を勝手に散策している。
使い魔
魔術師が魔力によって使役するペットのような存在で、陰陽術では式神に相当する。
作中に於いてウェイバーは鼠を使い魔として用いているが、どんな動物を使い魔に用いるかは術者
ごとに異なっており、ポピュラーな使い魔として鴉や黒猫などが該当する。
身体が小さく知能が低ければ使用する魔力は少ない反面、単純な命令しかこなせない。逆に身体が
大きく知能が高ければ高いほど複雑な命令(家事全般をこなせなど)にも対応出来る反面、使役に必
要な魔力も多くなってくる。
なおサーヴァントも魔術師からの魔力供給を受けている存在であり、広義的には使い魔に該当する。
ペルセポリス
ダレイオス1世が建設した、紀元前550年から同330年まで栄えたアケメネス朝ペルシア帝国の
首都であり、イスカンダルの侵略によって滅びた都市のこと。
イスカンダルはこの都市を攻め落とし、貯蔵されていた3000トンの金を手に入れている。
宝具
英雄を英雄たらしめた事象や現象を再現するための道具。
サーヴァントの象徴とも云うべき代物であると同時に切り札であり、原則的に一つだけ所有している。
ただし、あくまでも「原則的に」であり、セイバーが三つの宝具を所有しているように、複数の宝具を
所持している英霊も存在している。
また、ライダーが説明しているように必ずしも武器の形をしているとは限らない。
騎乗スキル
セイバーとライダーが保有するクラススキルのことで、セイバーは幻獣・神獣を除く全ての乗り物を、
ライダーは竜種を除く全ての乗り物を操ることが可能である。
交通ルールや法律の問題があるものの、免許を取ったことが無い人でもなんとなく車の走らせ方が
判るように、乗り物という概念を持つものに対して「どういう扱いをすればどのように動くのか」を直感
的に理解出来る能力であり、その気になれば大型タンカーやスペースシャトルの操縦も可能。
ホムンクルス
錬金術によって人工的に作り出された人間のこと。アインツベルンのホムンクルスは先祖の遺伝子
情報を基にしているため、クローン人間と呼んでも差し支えない存在である。
治癒魔術
魔術師が用いる基礎的な魔術の一つで、止血や接骨・裂傷部位の修復といった治療全般を司る
魔術の総称。

直接攻撃は最弱クラスのアサシン相手とはいえ、前回のラストで圧倒的な破壊力を見せ付けた
アーチャーでしたが、この第3話の冒頭であっさりとギルガメッシュであることが語られましたね。
とはいえ傲岸不遜の塊、天上天下唯我独尊を絵に描いたようなギルガメッシュの性格故か、
聖杯戦争に於ける時臣の戦略上の戦いとは云えど、雑魚と呼ぶのすらおこがましい虫けら潰しの
茶番を演じさせられてかなりご立腹の様子でしたが……
で、そのギルガメッシュは勝手に冬木の街の散策へと繰り出していったわけですが、ずっと霊体化
した状態で散策しているんでしょうかね?
まさかあの格好のまま現界してうろついているとも思えませんが、私服が気になりますねえ。

寝転がって煎餅食べながらビデオを見て、ステルス爆撃機や巡航ミサイルが欲しいとか言い出す
ライダーの姿は、まるでドラマや昔の漫画に登場する寝そべりながら昼ドラを見ているぐうたら主婦
そのもの。
ウェイバーとしては情報収集で自分が苦労しているのに、余計な魔力を使わされた挙句にやる気を
見せないライダーに対して怒りたいところだけど、結局自分も観戦だけに留まって肝心の情報の分
析は殆ど出来なかったわけだから、それをライダーに咎められても仕方ないですよね。
まあその後街に繰り出そうとしたライダーが、神威の車輪を呼び出そうとしたのを全力で止めたの
は正しい判断でしたけど。というか、ライダー大雑把過ぎるだろう、と。

そしてサーヴァントを失ったことで教会に保護を求めた言峰綺礼ですが、時臣と手を組んで諜報活
動を担うんじゃなかったのだろうか?
他のマスターの情報も、サーヴァントの正体も掴めていない状態で綺礼を脱落させるのは、戦略的
に見ても無意味なことだと思うんですが……って考えていたら姿を現した女のアサシン。
更に続々と登場するアサシン's、って多すぎですねえ。

後半は一番最後に冬木入りしたアインツベルン陣営のお話。
新キャラの久宇舞弥と合流して情況確認を行った衛宮切嗣ですが、部屋の中に取り揃えられた
魔術師らしからぬ銃器の数々が現役時代の戦い方がいかに魔術師離れしていたかを物語って
いますね。
その中で気になるのは、アンティーク物のような単発銃でしょうかねえ。
空の薬莢の形状が明らかにライフル弾と、破壊力は推して知るべしな銃は何に用いられるのか……
更に一向に切嗣と合流しようとしないアイリスフィールの行動。
舞弥の台詞からアインツベルン陣営のマスターとして認識させ、切嗣の存在を秘匿する意図が
あることは容易に推測出来ますが、果たしてそれだけの目的なのでしょうかね?

冬木の街を散策するアイリスフィールとセイバー。
しかし日が落ちた冬木の街でセイバーは敵のサーヴァントが放つ挑発的な気配を感じ取り、
アイリスフィールはそれに応じることを選択する。
そしてセイバーたちの前に姿を現した、2本の槍を携えたランサーのサーヴァント。
切嗣とアイリスフィール、そしてセイバーにとって、聖杯を勝ち取るための最初の戦いが幕を開ける。

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予備知識1 予備知識2 登場キャラ サーヴァント Q&A
#01 英霊召喚 #02 偽りの戦端 #03 冬木の地(画像付き) #04 魔槍の刃 #05 凶獣咆吼
#06 謀略の夜 #07 魔境の森 #08 魔術師殺し

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