Fate/Zero補足情報その4 [Fate/Zero]

色々と謎の多いFateのストーリーや難解な専門用語を、少しでも理解出来るような補足情報です。
今回は第4話からの補足情報を色々と書いていきます。

Q1:切嗣と舞弥はどうやってセイバーたちを見つけ出したの?
A1:代理マスターとなったアイリスフィールに、予め発信機を持たせていたからです。
   アイリスフィールの目的は戦場に於けるセイバーへの指示のみならず、他の陣営に対して
   切嗣の存在を秘匿することにあります。つまりアイリスフィールの方から切嗣に接触出来ない、
   少なくともそれを試みてはならない、ということを意味しています。
   とはいえ、予め行動予定を立ててその通りに実行したところで、他の陣営が誘いに乗ってきて
   くれるとは限りません。また、不測の事態で予定外の行動を強いられる可能性があること、
   戦況の推移如何では予定を繰り上げたり変更する必要性があり、その都度接触すると切嗣の
   存在が他の陣営に露見する危険性が高まります。
   そのためアイリスフィールは発信機を持った状態で自由に動き回り、切嗣たちはそれを監視し
   ているわけです。

Q2:切嗣の銃にスコープが二つ付いているけどあれは何?
A2:最初に覗いていたのは熱感知スコープ、二つ目の大きい奴は光学暗視スコープです。
   魔術師が魔術を行使するとき、即ち魔術回路を起動して魔力を生成しているときに魔術回路
   は微量の熱を放出しますが、切嗣はこの放熱パターンを見極めて一般人と魔術師の判別が
   出来ます。
   暗視スコープはその名の通りの代物で、レンズに取り込まれる光量を電子的に増幅して暗闇
   の中の物体を浮かび上がらせます。
   聖杯戦争は原則的に人目につかない状況での戦闘が義務付けられているため、夜間の戦闘
   がメインとなり、それに対応するために切嗣が用意させた代物です。

Q3:ランサーのマスターがランサーの傍らにいないのは何故?
A3:聖杯戦争の鉄則に従っているだけです。
   聖杯戦争に於ける敗北条件はマスターが令呪を使い切る、サーヴァントが敗北して消滅する、
   マスターが死亡する、の三つしかありません。
   マスターとサーヴァントは一つ目の条件を回避するために信頼関係を築き、二つ目の条件を
   極力回避するために真名が知られぬよう隠し、三つ目の条件を回避するために戦場では姿を
   晒さないようにする必要が生じてきます。
   つまり、効率よく勝ち抜くためにマスターを闇討ちしていく切嗣の戦略は理に適っているわけ
   ですね。
   では何故サーヴァント戦での決着という形になるか?というと、「神秘はより強い神秘によって
   打ち消される」という魔術のルールによって、マスターの魔術が殆どのサーヴァントに通用しな
   いからです。当然ながら通常兵器での攻撃もサーヴァントには効果が無いため、マスター単独
   でサーヴァントを打倒することは不可能に近い。しかしサーヴァント同士ならお互いに攻撃を通
   す事が可能となりますので、普段はマスターの護衛についている敵のサーヴァントを排除する
   には、自分のサーヴァントをぶつけるのが一番効率がよく確実であるからです。

Q4:切嗣がランサーのマスターに対する狙撃を諦めたわけは?
A4:アサシンのサーヴァントが近くに居たためです。
   自分の存在を秘匿するためにアイリスフィールを代理マスターに仕立てたわけですから、いくら
   ランサーのマスターを屠ることが出来ても、他の陣営に存在を露見させては意味がありません。
   加えてアサシンの戦闘能力はあくまでも『サーヴァントの中では低い』というだけで、魔術師であ
   る切嗣より遥かに高い戦闘能力を有しています。
   しかも切嗣のサーヴァントであるセイバーは、この場に切嗣が来ている事すら知りません。
   ランサーのマスターを殺害し、アサシンに発見された場合に身を守るためには令呪の力でセイ
   バーを強制的に呼び寄せるという手段も存在しますが、その場合はアサシン以外の陣営にも
   切嗣の存在を露見させる結果となります。
   ランサーのマスターを殺して得られるメリットとデメリット、見逃して得られるメリットとデメリットを
   比べ、後者のほうが圧倒的に優位であると判断したため、狙撃を諦めたのです。

Q5:言峰綺礼はどうやって戦場の様子を観察しているの?パラメーターの判定って何?
A5:前回、アーチャーがアサシンを葬るのをウェイバーが知りえたときと同じく、認識共有の魔術で
   アサシンの視覚を横取りして見ています。
   また、マスターは自他問わずにサーヴァントの姿を眼にすれば、そのサーヴァントの基礎的な
   ステータスを認識することが出来ます。認識方法は個人差がありますが、色や記号などマス
   ターにとって一番認識しやすい方法で聖杯から情報が与えられます。
   これはサーヴァントと正式に契約を交わしたマスターにのみ与えられた能力であり、アイリス
   フィールにはこの能力が付与されていません。

Q6:アイリスフィールが聖杯戦争の趨勢を握るってどういうこと?
A6:アイリスフィールが聖杯を完成させるための重要アイテムを所持しているからです。
   聖杯を作り出すためには大量の魔力が必要ですが、それを集めておくアイテムもまた必要に
   なり、このアイテムの精製にはアインツベルンだけが知るラインの黄金という錬金術の技術が
   必要不可欠なんです。
   そのためアインツベルンのマスターはこの重要アイテムを所持して聖杯戦争に参加しており、
   アインツベルン以外の陣営が聖杯を手にするためには、アインツベルン陣営を打倒してアイ
   テムを手に入れる必要性が生じるわけです。

Q7:セイバーとランサーではランサーの方が押しているように見えるけど?
A7:ランサーが2槍状態では互角です。
   セイバーの方は槍は両手で扱う代物という概念があり、1本の槍を片手で扱うランサーの戦い
   方が変則的な代物で幻惑されたのと、どちらの槍がランサーの宝具であるか判別出来なかった
   ことから思い切った踏み込みが出来なかったことが挙げられます。
   一方でランサーの方はセイバーの剣が見えないことから間合い、つまりセイバーの攻撃の殺傷
   圏が掴めないために、セイバーの攻撃が確実に届かないであろう距離を保つのが精一杯だっ
   た、というのが最初の攻防の真相です。
   ただし2槍から1槍にしてからは攻撃の威力や速度が増したのと、槍の能力でセイバーの剣の
   刃渡りを確認して間合いを把握したため、一気に攻勢に移りました。

Q8:痩身のセイバーの何処にあれだけの力があるの?
A8:それは英霊だから、というのは冗談です。
   セイバーは自分の武器や身体に魔力を高密度に圧縮し、任意のベクトルに対して一気に放出
   する『魔力放出』という固有スキルを保持しており、このスキルで身体能力を格段に向上させて
   戦っています。このスキルによって外見から通常ではありえない速度や威力のある攻撃を繰り
   出せるわけです。
   余談ではありますが、魔力放出のスキルを使用しない場合のセイバーの身体能力は、バッティ
   ングセンターで金属バットを用いてもボールを前に飛ばせないほどだったりします。

Q9:セイバーとランサーの戦いで途中に入ったモノクロのシーンは何?
A9:セイバー視点によるランサーの攻撃とそれに対するカウンター予測です。
   緒戦に於いてセイバーがランサーの攻撃に手を焼いた理由は、2槍という変則的な型に対する
   攻撃予測が困難だったことが理由の一つであり、逆に1槍になったことで槍の攻撃の定石に当
   てはめる事が可能となったため攻撃の予測がし易くなった訳です。
   つまりセイバーはランサーの攻撃手順を先読みし、何手先のどの攻撃にどういう対処を行えば、
   ランサーを切ることが可能かを予測したわけです。
   尤も、それに失敗したのはランサーの槍の能力を見誤っていたのが原因ではありますが……

Q10:セイバーの特攻ってエクスカリバーを使ったの?
A10:あれは魔力放出のスキルと、エクスカリバーを覆い隠していた宝具・風王結界の併せ技です。
    風王結界は前回のQ&Aでも触れたとおり、空気を高密度に圧縮して光の屈折率を変えること
    で、剣を視認出来なくする宝具です。つまりあれは、携帯型高気圧とも言い換えることが可能
    です。空気というのは圧力の高い方から低い方に向かって流れますので、剣先の風王結界を
    解除することでエクスカリバーに纏わり付かせた空気が一気に放出されます。これに鎧の形
    成に用いていた魔力を魔力放出のスキルに上乗せして、通常時の3倍の速度を生み出しま
    した。
    イメージとしてはペットボトルロケットにロケット花火を数本取り付け、導火線に火をつけて花火
    の着火タイミングに併せて発射した、といったところでしょうかね。
    ランサーの攻撃を直前で回避したのも、魔力放出のスキルで強引に捻りを加えたからです。
    尤も突進速度が速すぎて完全回避は不可能でしたが。

Q11:セイバーは左腕に傷を負ったけど大丈夫なの?
A11:物凄くやばい状況です。
    セイバーが受けた傷は左手親指の腱を切られるという、深刻なダメージです。
    つまり今のセイバーは左手の親指を動かすことは勿論のこと、左手での握りが不完全で
    あることを意味しています。
    セイバーは非力な身体能力を魔力放出のスキルで補っていますが、これは扱っている武器
    からも使用可能なので片手であろうと剣を振るうには支障がありません。
    ただし宝具・約束された勝利の剣(エクスカリバー)を発動させるには、「両手」での振り抜き
    が必要不可欠になってきます。
    つまり今回の負傷で、セイバーは切り札の約束された勝利の剣を封じられたわけです。
    今回付けられた必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)の呪いの効果は、槍を破壊するかランサーを消滅
    させない限り解呪出来ませんので、セイバーにとっては必然的にランサーが倒すべき第1目
    標となります。

Q12:ディルムッドが自分よりも後の時代の英雄であるアーサー王を知っている理由は?
A12:彼自身が言っている通り、英霊の座と呼ばれる場所に招かれたからです。
    ただし時間という概念が存在していない場所なので、あくまでも「そういう英雄がいた」という
    程度の認識でしかありませんが。

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