Fate/Zero 第6話 [Fate/Zero]

Fate/Zeroの第6話を見ました。
手痛い傷を負いながらもライダーらの登場で乱戦に陥り、結果として命拾いしたセイバー。
だが、そんな彼女の前に新たな敵の影が忍び寄る。
セイバーを聖処女と呼ぶその敵の正体とは?

-#06 謀略の夜-

暴走したバーサーカーと令呪によって強制されたランサーの共闘によって窮地に追い込まれるも、
見兼ねたライダーの助勢によって両者を引かせて危機を脱したセイバーとアイリスフィールは、
切嗣が予め運び込んでおいた車を回収すると冬木市郊外の森に建つアインツベルンの拠点を目
指していた。

対向車の殆ど通らない国道を飛ばすアイリスフィールと、決して熟練とはいえない運転技術に肝を
冷やすセイバーだったが、そんな二人の前に6人目のサーヴァントであるキャスターが姿を表す。
ライダー同様に自ら真名を明かし、セイバーの事ををジャンヌと呼ぶキャスターに困惑するアイリス
フィールとアルトリアだが、相手が他人の話に聞く耳を持っていないことを悟って疲労感に包まれ
るも、得体の知れないキャスターが戦うことなく引き下がった事に内心で安堵する。
その一方でセイバーの事をジャンヌ・ダルクだと信じて疑わないキャスターは、初対面の相手に対
する態度をとり続けるセイバーの姿に愕然として神に対する憎悪を一層深め、神への更なる冒涜
のために殺戮する子供の数を増大させようとするのだった。

倉庫街戦闘に於ける当事者の一人であるケイネス・エルメロイ・アーチボルトは、自らの拠点と定
めたホテルの部屋で臨時ニュースを確認した後、イスカンダルの参戦がありながらも令呪を失って
なお手負いのセイバーに止めを刺せなかったランサーの不甲斐無さを詰るが、逆に婚約者のソラ
ウ・ヌァザレ・ソフィアリから戦略・戦術面に於ける判断の稚拙さを指摘されてしまう。
抗弁しようとするケイネスに対し、本来一人のマスターで補う令呪と魔力供給の役割を分担させる
ことで他の陣営に対する優位性を保持している事実を再認識させるソラウ。
しかし次第に熱を帯び始めたソラウの詰問に対し、ランサーが諫言をもって事態を収束させるも、
ランサーを見つめるソラウの視線の熱に気付いたケイネスは強い疑念に囚われるのだった。

緒戦に於いてセイバーが治癒不可能の傷を負わされ、圧倒的に不利な状況へと追い込まれてし
まった衛宮切嗣は、まずセイバーを万全な状態に戻す事を最優先事項として選択する。
ケイネスが拠点としているホテル内部のいたる所で火事騒ぎを起こし、他の宿泊客を追い払った
切嗣は騒ぎの意図を悟り、正面から挑んでくる相手を迎撃しようと目論むケイネスの思考の裏をか
いて、解体爆破でホテルごとケイネスを抹殺する手段を実行する。
だが建設中のビル内から切嗣の指示でケイネスを監視し、爆破の成功を見届けた久宇舞弥に対し、
教会で保護されているはずの言峰綺礼が襲い掛かる。


というのが第6話の大まかなあらすじですね。
今回の用語解説は少なめですが以下の通り。
ジル・ド・レェ
キャスターの真名であり、本名はジル・ド・モンモランシ=ラヴァル。
フランス王国・ブルターニュ地方の爵位を持つ貴族であり、フランス元帥の称号も持つ人物。
ジル・ド・レイ、もしくはジル・ド・レとも呼ばれ、ペロー童話の青髭のモデルとも云われている。
11歳の時に両親を失い祖父の下で育つが、成人後は軍に入隊するとジャンヌ・ダルクの指揮の下
オルレアン解放戦線に参戦。
以後ジャンヌと共に転戦し、百年戦争でフランスを勝利に導いた「救国の英雄」の一人。
しかしジャンヌが異端審問の結果処刑されて以降は精神が病んでしまったのか、自身の領土へ引
き篭もり、錬金術に耽溺して蓄えてあった財を湯水のように浪費。フランソワ・プレラティを初めとする
「自称」錬金術師に吹き込まれた影響から黒魔術にも手を染め、領内で大勢の幼い子供を拉致・惨
殺した。
この事は当然ながらフランス国内でも問題となっていたが、百年戦争に於けるジルの功績が大き
過ぎるが故に国王・シャルル7世ですら彼を処断することを躊躇ったという逸話もある。しかしその
後に所領を巡る争いの過程で聖職者を拉致・監禁したことで告発され、公開裁判の末にジャンヌと
同じ火刑で処刑された。
ジャンヌ・ダルク
聖女、或いは聖処女とも称される、百年戦争後期に登場するフランス救国の英雄の一人。
フランス王国・ロレーヌ地方にあるドンレミ村の農家の娘だったが、13歳の時に初めて神の声を聞
き、16歳の時に神の声に従ってオルレアンを解放するためロベール・ド・ボードリクールの元を訪れ
るも面会を拒否され、王太子シャルル7世との謁見のためにシノンを訪れる。
その際に身代わりを仕立てて臣下の中に身を潜めていたシャルル7世を見付け出し、シャルルの
王位継承の正統性に関わる話を内密に行い信用を勝ち得た。
その約1年後にはジル・ド・レエ、デュノワ伯ジャン、オルレアンの隊長ラ・イールらと共にオルレアン
解放戦線に参戦。オルレアンの解放に成功するとシャルル7世にランスでの戴冠を進言し、神懸かっ
たような破竹の勢いで連戦連勝を重ね、オルレアン解放から僅か2ヶ月でシャルル7世を王に押し上
げた。しかし主戦派という立場、求心力としての象徴から政争の具として翻弄され、18歳の時にコン
ピエーニュの戦いでブルゴーニュ軍に捕らえられるとイギリス軍に引き渡される。
そして19歳の時に異端審問裁判によって異端者として認定され、ルーアンで火刑に処された後は、
政治的理由から正当性を主張されても、約500年に渡って名誉を回復される事は無かった。
魔術工房
魔術師が魔術の研究や神秘の探求を行うための部屋や建物の総称。
魔術協会はそもそも、聖堂教会のような魔術師を敵視する対立組織などから身を守るために作られ
た自警組織という側面が強く、多くは利己的な存在である事から魔術師同士の対立による争いも頻
繁に発生している。
その争いの中には魔術研究成果の盗用なども含まれているため、魔術の存在を知らない一般人か
ら魔術を秘匿するのは勿論の事、実験の経過情報や研究成果をも守る必要性が生じるため、それら
を狙う侵入者を撃退したり、或いは逃げられないように閉じ込めるための罠がいくつも張り巡らされて
いる場合が大半を占めている。魔術要塞ともいえる代物であり、工房に侵入するという事は工房を作
成した魔術師が修めた魔術と正面から戦う事を意味している。
管理者
その地域や地方に於ける魔術・神秘の隠匿と、それらによって引き起こされる事件や事故の解決に
対する責務を魔術協会から委託された魔術師の事であり、冬木市街地は遠坂家の管轄になる。
元々は遠坂家が管理しており、魔術協会の目が届き難いという理由で儀式場として提供されたが、
聖杯戦争の存在が露見した事で魔術協会の介入を招き、現在は協会の管轄となった土地を遠坂
家が代行管理している。


5人のサーヴァントによる一触即発の睨み合い、しかも左腕に治癒不可能な傷を負って切り札が使
えないという、他の4人から一斉に襲われたら即脱落という窮地をアーチャーの傲慢さとバーサーカ
ーの暴走に加え、ライダーの意外な実直さに救われたアインツベルン陣営。
いつの間にかメルセデス・ベンツで夜の郊外を疾走しているわけですが、一応アイリスフィールは車
の運転が出来たんだな、と。
運転の仕方やベンツをおもちゃと言い切ってしまう辺り、ほぼ間違いなく無免許でしょうけど。
まあ召喚前はセイバーがまさか霊体化出来ないとは思ってもいなかったでしょうからねえ。

そんなセイバーとアイリスフィールの前に現れたキャスターさんですが、セイバーをジャンヌ・ダルクと
誤認した上にそれを確信しているものだから会話が噛み合わない。
まあセイバーにしてみれば900年後の時代の、しかも異国の英雄ですから直接の面識などあるわ
けもないのは当然ですが、キャスターの方はセイバーの言葉に勝手に憤慨しているし。
ストーカーとその被害者の会話ってこんな感じになるんでしょうかねえ?
さすがにその後のグロシーンは自主規制が入りましたが……

前回までがサーヴァント同士による聖杯戦争の煌びやかな戦闘ならば、今回はマスター同士の暗闘
といった感じでしたが、どちらかと言えば暗闘の触りだけといったところでしょうかね。
最後の主要登場人物となるソラウ・ヌァザレ・ソフィアリさん。
ケイネスの婚約者ですが、万が一に備えて葵と凛を避難させた時臣さんが知ったらきっと、「婚約者
を連れて来るとは、随分と余裕があるのだな」とでも言うかもしれませんね。
ケイネスが令呪を、ソラウが魔力供給を担当するなんてずるい、と思いきやそれも戦略のうち。
これを非難したらアインツベルンのマスター代替も、遠坂&言峰の共同戦線もずるいことに。
まあ、さすがに中立的立場のはずの監督役が、時臣に肩入れするのは卑怯としか思えませんが。

ケイネスがいるホテルで火事騒ぎを起こして一般人を追い払った切嗣さん。
ケイネスもそれを察知し、手薬煉引いて待ち受けて、今度はマスター同士の魔術戦かと思いきや、
老朽化したビルの解体現場よろしくホテルだけを爆弾で破壊。
ホテルごとケイネスを葬ろうとするなんて、切嗣さん鬼畜だなあ。
しかし綺礼さんも負けてません。
舞弥さんが弱い?いえいえ、至近距離で弾丸回避しつつ反撃出来る人が切嗣を含めて何人いる
のかと。そう考えれば舞弥さんが弱いというよりも、綺礼が規格外と考えるべきかも。

暇を持て余して勝手に綺礼の部屋で酒を飲んでいるギルガメッシュさん。
というか私服バージョンは金のアクセサリーがダサいなあ……

大規模に子供を誘拐しながら、その痕跡を隠そうとしないなど暴走著しいキャスター。
その暴挙を食い止めようにも表向きは脱落しているアサシンを差し向けるわけにも行かず、かとい
ってギルガメッシュが応じるはずも無い案件に頭を悩ませる時臣に対し、監督役の言峰璃正は暫
定的なルール変更によってキャスターの排除に乗り出そうとする。
迷走の兆しを見せ始めた第4次聖杯戦争はどうなってしまうのか?


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