今年も最下位は横浜か？ [スポーツ]
今年のオープン戦はなかなか好調らしいという結果だけは知っていたんで、
せっかくだからニコニコで見てみようと数日前にオープン戦を見てみましたが……
いつも通りのベイス★ボールでかなりがっかりしつつも何故かちょっと安心w
まあ、そんなことは置いといて、開幕まであと２週間を切ったプロ野球ですが、
今年はセ・リーグでも予告先発を導入するとかで先発予想の楽しみは無くなったかな、と。
で、開幕直前なので毎年恒例のある意味独断と偏見込みの戦力分析なんぞを……
中日ドラゴンズ
球団史上初の連覇を成し遂げた中日だが、前任である落合監督は契約満了を理由に解任。
同時に一軍で落合監督を支えた森繁投手コーチらも解任され、刷新された現場で３連覇に挑む。
しかし冷静に考えれば中日が踏み止まっていた所に、息切れを起こしたヤクルトが落ちてきたが
故の連覇であったわけで、３連覇への道はかなり険しいと言わざるを得ず、高木監督の手腕が
問われる１年となるのはほぼ間違いないだろう。
先発投手は２年連続で出遅れている吉見が開幕から稼動出来るものの、昨年のローテを支えた
ネルソンが右肩の故障で開幕不在。加えて昨年終盤にチームを支えたソトも腰の故障で不在。
更には計算出来る数少ない左の先発だったチェンがオリオールズへと移籍し、実質的に年間ロ
ーテを回せる先発が吉見だけという現状。
山本昌と川上がオープン戦では順調に結果を残してはいるものの、特に川上は右肩の故障明け
だけに１年間通して稼動出来るかどうかは未知数。
中継ぎも高橋聡文が一昨年のような働きが出来るかどうか、或いは高橋に代わる中継ぎが出て
これるかどうか、浅尾の負担を軽減出来ないとかなり厳しい。
昨年１２球団屈指の低打率と少得点だった打線も、現状では大きなテコ入れが見受けられない。
森野と和田の不振が統一球対応への遅れによる昨年だけの一過性なのか、はたまた深刻な
劣化なのかは現時点で見極めきれない。ただし「胃薬打線」と揶揄された昨年までと同様の戦い
を強いられるとなれば、鍵を握るのは谷繁ということになるのだろうか？
東京ヤクルトスワローズ
巨人や中日といった優勝候補が統一球に悩まされる中で春先から首位を快走していたものの、
館山・バーネット・久古ら先発や中継ぎの主戦投手が相次いで故障離脱を余儀なくされ、リーグ
１位だった打線も４番畠山の不振に引きずられるように不調に陥り急降下。
２００１年以来１０年ぶりとなる優勝を目前にしながら中日にかわされ、３位転落を辛うじて阻止
して２位に滑り込んだ東京ヤクルト。
打線に関しては青木の抜けた穴は決して小さくは無いものの、それでも補えるだけの地力はあ
るように思えるが、問題は好不調が打線全体で連動する傾向にあるため、一旦不調に陥ると回
復しない限り打線が機能不全に陥る点だろうか。
現時点で畠山とバレンティンの調子が上がってこないのは、かなり痛いかもしれない。
投手陣も先発は館山と石川の左右２枚看板に、次代を担う事になるであろう由規・村中という左
右の若手がいるが、全体的に故障体質持ちなのが気がかりといえば気がかりだろうか。
特に由規は毎年オールスター前後に故障で戦線を離れているだけに、７月半ばから８月半ばま
では先発投手が手薄になる可能性は非常に高いだろう。
赤川が伸びてくれば、状況は変わるかも知れないが……
中継ぎは昨年同様にバーネットと久古に加えて、イムが復帰してきたため不安は解消されつつ
あるのだが、バックアップとなる投手に若干の不安が残るのは否めないだろう。
というか、先発には向いていない気がする増渕を中継ぎで使っちゃいかんのか？
読売ジャイアンツ
シーズン前半は極度の打撃不振に陥り、それが最後まで響いて２年連続のＶ逸。日本シリーズ
中にお家騒動勃発。オフはＦＡ含む大型補強、とまあ良くも悪くも(悪くも悪くも？)兎角派手な話
題が多かった読売ジャイアンツ。
最多勝のタイトルを持つホールトン、パ・リーグを代表する左のエースだった杉内、２年連続本塁
打王のタイトルを手にした事もある村田と、懸念事項だった左の先発＆右の大砲＋サードを補強
している。
しかし見た目の派手さとは裏腹にセンターライン、特に毎年のように頭を悩ませているセカンドの
穴埋めは昨年盗塁王を獲得した藤村に期待が寄せられたものの不調でここまで結果は出ておら
ず、加えてスーパーサブ的な存在として期待される古城も現在は故障離脱中。
新外国人ボウカーの加入と、大田のコンバートで更に激化している外野手争いも残念ながらセン
ターの固定にまでは至っていない。
宮國の急成長やホールトン・杉内の加入などで厚みを増した分先発は充実している。手術明けの
久保は開幕に間に合うか微妙ではあるものの、シーズン全体を通して見れば不安材料とはいえ
ないだろう。寧ろ問題は山口以外に信頼値が今一つな中継ぎだろうか？
中継ぎは他球団も似たような感じといってしまえばそれまでだが……
或いは原監督の謎采配こそが、最大の不安要素かもしれない。
阪神タイガース
野村監督以来となる就任期間中の優勝無し＆複数回のＢクラス落ちとなった真弓監督が解任さ
れ、同じく生え抜きの和田豊監督が指揮を執る事となった阪神タイガース。
現在オープン戦真っ只中ではあるが、皮肉な事に前任者同様采配を疑問視する声がチラホラと
聞こえてくるのが一抹の不安を掻き立てる。
投手陣に目を移して見れば久保と筒井が開幕目前のこの時期に来てインフルエンザで戦線離
脱を余儀なくされ、先発再転向のロリこと小林宏之も結果は芳しくない。逆にメッセンジャーや
スタンリッジなどの助っ人投手陣はここまで結果を残して順調な仕上がりを見せている。
野手は肘に不安のある城島が一塁へコンバートされたものの、代わりを務めるはずの藤井も故
障離脱を余儀なくされて捕手はかなり危険な状態に追い込まれた。これに加えてマートンも故
障離脱を余儀なくされたため、打線は開幕から苦戦を強いられる事はほぼ確定的となった。ま
あその中でも光明は藤井の復帰が間に合った事と開幕カードの相手が横浜だということだろう
か……
尤も、阪神は結構横浜に苦戦させられる事が多い(最終的には勝ち越しているものの、昨年の
前半戦は殆ど横浜に勝てなかった)ので、楽観視は出来ないのが辛いところだろうか。
中日が浅尾の負担をどれだけ軽減できるかに掛かっているのと同様に、阪神もまた藤川の負担
をどれだけ軽減出来るかに掛かっているため、昨年までと同じように回跨ぎ連投を強いる展開が
続けば優勝の芽は皆無に等しいだろう。
和田監督の采配次第ではＡクラスとＢクラス、どちらにもなる可能性がある。
広島東洋カープ
昨年夏場までは東京ヤクルトと共に首位争いを演じ、初のＣＳ出場なるか？と思われていたが
終盤に入って息切れを起こしたのか失速。結局いつも通りの安定した５位力を発揮して定位置
に落ち着き、１４年連続Ｂクラスと２１世紀に入って１度もＡクラスになった事が無い唯一の既存
球団という不名誉な記録を継続している広島東洋カープ。
主力選手の故障が重なるなどの不運な面もあるが、そこには大野村の無茶が原因な自業自得
という面が無きにしも非ずとかなんとか。
キャンプ中の肩の故障で２年間まともに稼動出来なかった大竹が戻ってきたり、即戦力右腕の
野村がオープン戦でも結果を残したり、２年目のバリントンも順調な仕上がりを見せたりと、先発
に関しては明るい話題も多い。
その一方で中継ぎに関しては不安な面もある。
昨年大車輪の活躍でチームを支えたぺろーんこと青木高が早々に戦線離脱を余儀なくされたた
めか、埼玉西武から嶋との緊急トレードで元阪神の江草を獲得するなど、左の中継ぎの層の薄
さが未だに埋め切れていない。
岸本・今村など、昨年中継ぎで結果を出した若手の飛躍が望まれるところでもある。
打線に関しては膝を痛めた梵の戦線復帰で機動力が回復してきた兆しがあるが、怪我明けの
ため過信は禁物といったところだろうか。あとはオールスター前まで１本だけだったのに終わって
見れば本塁打を１７本打っている、シーズン通して帳尻を併せたシーズンスロースターターの栗
原がきちんと稼動出来るか否か……巨人と横浜以外は団子に近い状況のシーズン序盤で下位
に沈み込むようだと、今年もＡクラスは難しくなりそうだ。
横浜DeNAベイスターズ
シーズン連続９０敗記録という不名誉な記録を３時間半ルールという特別ルールによって３年で
止めるも、４年連続圧倒的最下位に沈んだ球団は親会社が変わり、新たなチームとして始動す
る事となった横浜DeNAベイスターズ。
とにかく新監督に就任した中畑監督がやたらと露出を好むためか、巨人のお家騒動以降はダル
のメジャー挑戦以外ではいい意味でも悪い意味でも話題に事欠かない。
露出の多さは新球団へのご祝儀的な意味合いも多分に含まれているのは否めないのだが……
ホークスに３戦３敗と相手にならなかった事を除けばそこそこ戦績は良かったのだが、たまたま
視聴したオープン戦では攻撃はヒットの後凡退してまたヒット、守備では記録に残らないミスで
投手の足を引っ張って炎上を引き起こすなど、例年通りのベイスボールが展開されていたのが
残念でならない。(私の運が悪いだけか？)
とりあえず高崎がここまで安定した投球内容であること、広島から移籍したジオや育成上がりの
国吉がしっかりと結果を残していること、いつも通り番長が開幕目前に炎上することを含め、右の
先発に関してはある程度目処が立った感じはあるのだが、村田の人的保障で獲得した藤井を
始めとする左の先発がブランドンを除いて芳しくないのが頭が痛いところだろうか。
中継ぎに関しても昨年フル稼働だった江尻や、セットアッパーとしての地位を確立しつつあった
藤江などの主戦投手が相次いで故障や不調でなかなか戦線に復帰出来ていない。
野手に関しては調子の上がらない鶴岡に対して、黒羽根がホークス戦で本多の盗塁を二度も
阻止するなど強肩をアピールして正捕手争いでリードしてみたり、梶谷が駿足を生かして幾度も
盗塁を決めてみせるなど、若手が徐々に台頭し始めた兆候は見られる。
しかし期待の筒香はまたしても開幕前の故障で戦線離脱を余儀なくされ、ラミレスは調子が上
向いてきた矢先に肉離れを起こしてこちらも戦線離脱中。ただでさえ小粒な打線という印象だが
一層小粒な打線になってしまった。即戦力皆無の高校生偏重ドラフトを含めて大きな戦力補強
をしていない中、苦しい状況で開幕を迎える事になる。
鬼門の交流戦前にどの順位にいられるか……
結局現状では巨人の優勝と横浜の最下位は高確率でしょうね。
あとは阪神・中日・ヤクルト・広島がどう絡んでくるか、といったところでしょうか。
先行逃げ切りが多い阪神は開幕で躓くとちょっと苦しいし、昨年までスロースターターだった中日
が今年も同じような感じでも優勝出来るとは限らないので。
好不調の波が激しいヤクルトは開幕してみないと判らないチームだし、持続力に乏しい広島は
何処まで自分達のペースを保ちながら上位を追っかけられるかが鍵かな。
２位に１０ゲーム以上離して優勝した巨人、５位に１０ゲーム以上離されて最下位に沈んだ横浜
というパワプロのような結果に終わった２００９年シーズンの再現の可能性が無きにしも非ず、と
いったところでしょうか。
せっかくだからニコニコで見てみようと数日前にオープン戦を見てみましたが……
いつも通りのベイス★ボールでかなりがっかりしつつも何故かちょっと安心w
まあ、そんなことは置いといて、開幕まであと２週間を切ったプロ野球ですが、
今年はセ・リーグでも予告先発を導入するとかで先発予想の楽しみは無くなったかな、と。
で、開幕直前なので毎年恒例のある意味独断と偏見込みの戦力分析なんぞを……
中日ドラゴンズ
球団史上初の連覇を成し遂げた中日だが、前任である落合監督は契約満了を理由に解任。
同時に一軍で落合監督を支えた森繁投手コーチらも解任され、刷新された現場で３連覇に挑む。
しかし冷静に考えれば中日が踏み止まっていた所に、息切れを起こしたヤクルトが落ちてきたが
故の連覇であったわけで、３連覇への道はかなり険しいと言わざるを得ず、高木監督の手腕が
問われる１年となるのはほぼ間違いないだろう。
先発投手は２年連続で出遅れている吉見が開幕から稼動出来るものの、昨年のローテを支えた
ネルソンが右肩の故障で開幕不在。加えて昨年終盤にチームを支えたソトも腰の故障で不在。
更には計算出来る数少ない左の先発だったチェンがオリオールズへと移籍し、実質的に年間ロ
ーテを回せる先発が吉見だけという現状。
山本昌と川上がオープン戦では順調に結果を残してはいるものの、特に川上は右肩の故障明け
だけに１年間通して稼動出来るかどうかは未知数。
中継ぎも高橋聡文が一昨年のような働きが出来るかどうか、或いは高橋に代わる中継ぎが出て
これるかどうか、浅尾の負担を軽減出来ないとかなり厳しい。
昨年１２球団屈指の低打率と少得点だった打線も、現状では大きなテコ入れが見受けられない。
森野と和田の不振が統一球対応への遅れによる昨年だけの一過性なのか、はたまた深刻な
劣化なのかは現時点で見極めきれない。ただし「胃薬打線」と揶揄された昨年までと同様の戦い
を強いられるとなれば、鍵を握るのは谷繁ということになるのだろうか？
東京ヤクルトスワローズ
巨人や中日といった優勝候補が統一球に悩まされる中で春先から首位を快走していたものの、
館山・バーネット・久古ら先発や中継ぎの主戦投手が相次いで故障離脱を余儀なくされ、リーグ
１位だった打線も４番畠山の不振に引きずられるように不調に陥り急降下。
２００１年以来１０年ぶりとなる優勝を目前にしながら中日にかわされ、３位転落を辛うじて阻止
して２位に滑り込んだ東京ヤクルト。
打線に関しては青木の抜けた穴は決して小さくは無いものの、それでも補えるだけの地力はあ
るように思えるが、問題は好不調が打線全体で連動する傾向にあるため、一旦不調に陥ると回
復しない限り打線が機能不全に陥る点だろうか。
現時点で畠山とバレンティンの調子が上がってこないのは、かなり痛いかもしれない。
投手陣も先発は館山と石川の左右２枚看板に、次代を担う事になるであろう由規・村中という左
右の若手がいるが、全体的に故障体質持ちなのが気がかりといえば気がかりだろうか。
特に由規は毎年オールスター前後に故障で戦線を離れているだけに、７月半ばから８月半ばま
では先発投手が手薄になる可能性は非常に高いだろう。
赤川が伸びてくれば、状況は変わるかも知れないが……
中継ぎは昨年同様にバーネットと久古に加えて、イムが復帰してきたため不安は解消されつつ
あるのだが、バックアップとなる投手に若干の不安が残るのは否めないだろう。
というか、先発には向いていない気がする増渕を中継ぎで使っちゃいかんのか？
読売ジャイアンツ
シーズン前半は極度の打撃不振に陥り、それが最後まで響いて２年連続のＶ逸。日本シリーズ
中にお家騒動勃発。オフはＦＡ含む大型補強、とまあ良くも悪くも(悪くも悪くも？)兎角派手な話
題が多かった読売ジャイアンツ。
最多勝のタイトルを持つホールトン、パ・リーグを代表する左のエースだった杉内、２年連続本塁
打王のタイトルを手にした事もある村田と、懸念事項だった左の先発＆右の大砲＋サードを補強
している。
しかし見た目の派手さとは裏腹にセンターライン、特に毎年のように頭を悩ませているセカンドの
穴埋めは昨年盗塁王を獲得した藤村に期待が寄せられたものの不調でここまで結果は出ておら
ず、加えてスーパーサブ的な存在として期待される古城も現在は故障離脱中。
新外国人ボウカーの加入と、大田のコンバートで更に激化している外野手争いも残念ながらセン
ターの固定にまでは至っていない。
宮國の急成長やホールトン・杉内の加入などで厚みを増した分先発は充実している。手術明けの
久保は開幕に間に合うか微妙ではあるものの、シーズン全体を通して見れば不安材料とはいえ
ないだろう。寧ろ問題は山口以外に信頼値が今一つな中継ぎだろうか？
中継ぎは他球団も似たような感じといってしまえばそれまでだが……
或いは原監督の謎采配こそが、最大の不安要素かもしれない。
阪神タイガース
野村監督以来となる就任期間中の優勝無し＆複数回のＢクラス落ちとなった真弓監督が解任さ
れ、同じく生え抜きの和田豊監督が指揮を執る事となった阪神タイガース。
現在オープン戦真っ只中ではあるが、皮肉な事に前任者同様采配を疑問視する声がチラホラと
聞こえてくるのが一抹の不安を掻き立てる。
投手陣に目を移して見れば久保と筒井が開幕目前のこの時期に来てインフルエンザで戦線離
脱を余儀なくされ、先発再転向のロリこと小林宏之も結果は芳しくない。逆にメッセンジャーや
スタンリッジなどの助っ人投手陣はここまで結果を残して順調な仕上がりを見せている。
野手は肘に不安のある城島が一塁へコンバートされたものの、代わりを務めるはずの藤井も故
障離脱を余儀なくされて捕手はかなり危険な状態に追い込まれた。これに加えてマートンも故
障離脱を余儀なくされたため、打線は開幕から苦戦を強いられる事はほぼ確定的となった。ま
あその中でも光明は藤井の復帰が間に合った事と開幕カードの相手が横浜だということだろう
か……
尤も、阪神は結構横浜に苦戦させられる事が多い(最終的には勝ち越しているものの、昨年の
前半戦は殆ど横浜に勝てなかった)ので、楽観視は出来ないのが辛いところだろうか。
中日が浅尾の負担をどれだけ軽減できるかに掛かっているのと同様に、阪神もまた藤川の負担
をどれだけ軽減出来るかに掛かっているため、昨年までと同じように回跨ぎ連投を強いる展開が
続けば優勝の芽は皆無に等しいだろう。
和田監督の采配次第ではＡクラスとＢクラス、どちらにもなる可能性がある。
広島東洋カープ
昨年夏場までは東京ヤクルトと共に首位争いを演じ、初のＣＳ出場なるか？と思われていたが
終盤に入って息切れを起こしたのか失速。結局いつも通りの安定した５位力を発揮して定位置
に落ち着き、１４年連続Ｂクラスと２１世紀に入って１度もＡクラスになった事が無い唯一の既存
球団という不名誉な記録を継続している広島東洋カープ。
主力選手の故障が重なるなどの不運な面もあるが、そこには大野村の無茶が原因な自業自得
という面が無きにしも非ずとかなんとか。
キャンプ中の肩の故障で２年間まともに稼動出来なかった大竹が戻ってきたり、即戦力右腕の
野村がオープン戦でも結果を残したり、２年目のバリントンも順調な仕上がりを見せたりと、先発
に関しては明るい話題も多い。
その一方で中継ぎに関しては不安な面もある。
昨年大車輪の活躍でチームを支えたぺろーんこと青木高が早々に戦線離脱を余儀なくされたた
めか、埼玉西武から嶋との緊急トレードで元阪神の江草を獲得するなど、左の中継ぎの層の薄
さが未だに埋め切れていない。
岸本・今村など、昨年中継ぎで結果を出した若手の飛躍が望まれるところでもある。
打線に関しては膝を痛めた梵の戦線復帰で機動力が回復してきた兆しがあるが、怪我明けの
ため過信は禁物といったところだろうか。あとはオールスター前まで１本だけだったのに終わって
見れば本塁打を１７本打っている、シーズン通して帳尻を併せたシーズンスロースターターの栗
原がきちんと稼動出来るか否か……巨人と横浜以外は団子に近い状況のシーズン序盤で下位
に沈み込むようだと、今年もＡクラスは難しくなりそうだ。
横浜DeNAベイスターズ
シーズン連続９０敗記録という不名誉な記録を３時間半ルールという特別ルールによって３年で
止めるも、４年連続圧倒的最下位に沈んだ球団は親会社が変わり、新たなチームとして始動す
る事となった横浜DeNAベイスターズ。
とにかく新監督に就任した中畑監督がやたらと露出を好むためか、巨人のお家騒動以降はダル
のメジャー挑戦以外ではいい意味でも悪い意味でも話題に事欠かない。
露出の多さは新球団へのご祝儀的な意味合いも多分に含まれているのは否めないのだが……
ホークスに３戦３敗と相手にならなかった事を除けばそこそこ戦績は良かったのだが、たまたま
視聴したオープン戦では攻撃はヒットの後凡退してまたヒット、守備では記録に残らないミスで
投手の足を引っ張って炎上を引き起こすなど、例年通りのベイスボールが展開されていたのが
残念でならない。(私の運が悪いだけか？)
とりあえず高崎がここまで安定した投球内容であること、広島から移籍したジオや育成上がりの
国吉がしっかりと結果を残していること、いつも通り番長が開幕目前に炎上することを含め、右の
先発に関してはある程度目処が立った感じはあるのだが、村田の人的保障で獲得した藤井を
始めとする左の先発がブランドンを除いて芳しくないのが頭が痛いところだろうか。
中継ぎに関しても昨年フル稼働だった江尻や、セットアッパーとしての地位を確立しつつあった
藤江などの主戦投手が相次いで故障や不調でなかなか戦線に復帰出来ていない。
野手に関しては調子の上がらない鶴岡に対して、黒羽根がホークス戦で本多の盗塁を二度も
阻止するなど強肩をアピールして正捕手争いでリードしてみたり、梶谷が駿足を生かして幾度も
盗塁を決めてみせるなど、若手が徐々に台頭し始めた兆候は見られる。
しかし期待の筒香はまたしても開幕前の故障で戦線離脱を余儀なくされ、ラミレスは調子が上
向いてきた矢先に肉離れを起こしてこちらも戦線離脱中。ただでさえ小粒な打線という印象だが
一層小粒な打線になってしまった。即戦力皆無の高校生偏重ドラフトを含めて大きな戦力補強
をしていない中、苦しい状況で開幕を迎える事になる。
鬼門の交流戦前にどの順位にいられるか……
結局現状では巨人の優勝と横浜の最下位は高確率でしょうね。
あとは阪神・中日・ヤクルト・広島がどう絡んでくるか、といったところでしょうか。
先行逃げ切りが多い阪神は開幕で躓くとちょっと苦しいし、昨年までスロースターターだった中日
が今年も同じような感じでも優勝出来るとは限らないので。
好不調の波が激しいヤクルトは開幕してみないと判らないチームだし、持続力に乏しい広島は
何処まで自分達のペースを保ちながら上位を追っかけられるかが鍵かな。
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というパワプロのような結果に終わった２００９年シーズンの再現の可能性が無きにしも非ず、と
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