Fate/Zero 第22話 [Fate/Zero]

Fate/Zeroの第22話を見ました。
追加令呪と聖杯の器という、聖杯戦争の終盤に於ける切り札を手中に収めた言峰綺礼。
綺礼との戦いを不可避のものと悟り、戦いの準備を始める衛宮切嗣。
第四次聖杯戦争は、いよいよ最後の一日が始まる。

-#22 この世全ての悪-

郊外の国道に於けるセイバーとの戦闘で神威の車輪を失い、徒歩による帰宅を余儀なくされた
ウェイバー・ベルベットは、夜明け直前のマッケンジー邸で家主であるグレン・マッケンジーに屋
根の上へと呼び出される。
ライダーの勧めもあり、彼らの孫という体裁を取っていたウェイバーは疲労を隠してグレンと顔を
合わせるのだが、自分が彼らの孫ではないことを言及されて暗示が解けていた事を知る。
だが、その事を咎められると思っていたウェイバーはグレンからこれから先も暫く孫として留まっ
て欲しいと頼まれるが、今後の戦いで自身が死ぬ可能性を考慮して約束を断るのだった。

間桐邸への侵入が空振りに終わり、言峰綺礼の戦線復帰と彼がアイリスフィールの身柄を抑え
た事を知った衛宮切嗣は即座に言峰教会を急襲するも既に綺礼は教会を立ち去っており、自身
が後手に回っている事を認めざるを得なかった。
同時に聖杯戦争が決着の時が近付いている事を感じ取り、聖杯降臨の候補地である遠坂邸・
言峰教会の2ヶ所を綺礼が放棄した事から、冬木の地で最も霊格の高い円蔵山を選択すると考
え、先手を取るために放棄された2ヶ所にトラップを仕掛けると自身は円蔵山で待ち伏せることを
選択する。
久宇舞弥を失い、どちらか一方に狙いを絞らざるを得ない不完全な対応に苛立ちながらも、自身
がサーヴァントであるセイバーを戦力の頭数から度外視していた事実に気付いて苦笑する。
一方でアイリスフィールの姿を捜し求め市内を夜通し捜索していたセイバーは、偶然立ち寄った
円蔵山で切嗣と再会し、これまでの経過報告を簡潔に行うと再びアイリスフィールの捜索に赴く。

他の陣営、とりわけ切嗣を完全に出し抜いた言峰綺礼は、かつてキャスターが隠れ潜んでいた
地下貯水槽に於いてキャスターが残した魔力を用い、アイリスフィールの容態を安定させながら
夜が来るのを静かに待っていた。
アイリスフィールとの会話で、切嗣が自分の内面を見抜いていると聞かされて一時は喜ぶ綺礼
だが、自身の様に虚無に支配されて世界に対する価値を見出せなかったのではなく、人として
ありえない願望を抱いたがために、価値あるものを無価値に帰して来たのだと知って失望すると
同時に、切嗣の最後の希望である聖杯を彼の眼前で破壊するためだけに戦う意志を固める。


というのが第22話の大まかなあらすじですね。
今回の用語解説は少なめです。
円蔵山
周囲を山に囲まれた冬木市の中でも、旧市街である深山町にそびえる山。
山の中腹に龍洞寺と呼ばれる寺が存在し、その敷地に在る池は龍が棲む洞窟に繋がっている
という伝承がある。
遠坂家が管理する冬木の土地では最も霊格が高い土地で、山中は巨大な空洞となっており、
その大空洞の奥には聖杯戦争の大元となる大聖杯の儀式用術式が設置されている。同時に
一番最初の聖杯降臨の地として選ばれた場所でもある。
一番霊格が高い場所である事から、当然聖杯降臨儀式の最有力と目されている。
円蔵山及び龍洞寺は一つの巨大な結界の役割も果たしており、唯一山門及びそこに至る階段
だけは地脈の入り口として作用するため結界が張られていない。
そのため円蔵山に於けるサーヴァントの運用には山門から突入する以外に無く、防衛戦では非
常に優位に働く。
冬木市民会館
冬木市新都に建てられた市民会館。
正確には未だ建設途中の代物だが、ほぼ完成といって差し支えの無い状態に仕上がっている。
円蔵山・遠坂邸に続く第3位の霊地を接収した聖堂教会が教会を建設し、魔術的な要塞とした
ことで冬木の地脈に変化を及ぼして生まれた第4の霊地で、調査の結果聖杯降臨の儀式に耐
えうる霊力を有している事が判明している。
他の3ヶ所が既に魔術的加工を施され、守るに易く攻めるに難い魔術要塞となっているのとは
異なり、一切の魔術加工が施されていない素の土地であるため防衛戦には苦労させられる。
その為、聖杯降臨の儀式を行う事は可能だが重要視はされていなかった。
ブケファラス
イスカンダルの愛馬でブケパロス、或いはブケファルスとも呼ばれる黒い毛並みの馬。
額の部分が白い毛並みで形が牛の角に似ていた事から、ブケ(牡牛)パロス(頭)という名が付けら
れた。また一説では毛ではなく牛の角が直接生えていたとも云われているおり、本作中のブケファ
ラスは後者の説を基に描かれている。
同時に牡馬説と牝馬説もあり、原作でははっきりと「彼女」と記されている事から、こちらも後者を
基に描かれていることが窺い知れる。
元々はイスカンダルの父への貢物だったが、暴れ馬で誰にも乗りこなす事が出来なかった。しかし
それはイスカンダルの影に怯えての行動であり、父との賭けを行ってブケファラスに太陽の方角を
向かせることで自身の影が視界に入らぬように配慮し、見事騎乗したことからイスカンダルの愛馬
となり、彼と共に様々な戦場を駆けることとなった。
紀元前326年に起こったヒュダスペス河畔の戦いに於いて戦死し、イスカンダルはこの戦いの後
に建設した二つの街のうち一つにブケファラスの名を冠している。
この世全ての悪(アンリ・マユ)
世界に於ける全ての負の感情の集合体であり、全ての悪徳の集合体。
聖杯の内側であり、聖杯の中身であり、ありていに言えば冬木の聖杯そのもの。
第3次聖杯戦争に於いて起こった、とあることがきっかけとなって聖杯が変質してしまった。


前回と違ってゆっくりと進行する展開となった今回のお話。
ただし話の中身はゆったりとしつつも、各陣営が緊張の面持ちを隠せないため、嵐の前の静けさと
もいうべき状況でしょうかね。

グレンお爺さんにカマかけられて、暗示が解けてしまっていた事に気付いたウェイバー君。
まあウェイバー君にとっては、自分の魔術が未熟である証しでもあるためあまり良い気分ではない
でしょうけどけどね。しかし、グレンお爺さんは自分たちが騙されていた事に怒るどころか、嫁さんの
機嫌がいいからもう暫く続けてくれってお願いするとは……
ライダーといい、このお爺さんといい、ウェイバー君は色々と人間関係に恵まれているなあ、と感じ
ますね。まあ、少なくとも日本に来てからは、でしょうか。

アイリスフィールが綺礼の手に落ちた事を知ってから捜索をあっさりと諦めた切嗣さんは、聖杯降臨
の最有力候補地に先回りしてせっせと迎撃準備中。
何処にいるのか判らないのに無駄に追い掛け回すより、最終的な行き先を特定出来るならそこで待
ち伏せたほうが効率が良いよね、という判断なんだろうけど……アイリスフィールを探し回って見付け
出せないセイバーさんには一言もなしですか。
まあ切嗣さん的にはアイリが最終的に死ぬことは判っているわけで、彼女の安否確認に拘泥してこ
れ以上綺礼に先手を取られ続けるのは自身を不利に追い込むだけだと理解している以上、セイバー
の行動に関しては無駄な事をやっている程度の認識なんでしょうね。

その一方でアイリスフィールとの会話を交わす綺礼さんは、自分の思い描いていた切嗣さんのイメー
ジを否定されて大激怒。
いや貴方、勝手に期待して勝手に失望しているだけなんですけど……
で、失望した腹癒せに聖杯をぶっ壊す宣言とか、歪んでますねえ。

そしてBパートはいよいよ最終決戦の地へと赴く各陣営の描写。
ウェイバー君は残った令呪でライダーさんに色々と命令を下したわけですが、令呪の特性上漠然と
した命令や長期的な効果を持つ命令は発現効果が低いんですよね……
でもライダーさんに戦友と言ってもらえるウェイバー君、格好良いねえ。
綺礼さんに殺されたアイリさんは、聖杯の内側にあるモノと接触。
不気味な笑みを浮かべる彼女に、一体何が起こったのか?

決戦の地、冬木市民会館へと集う各陣営。
戦いの勝者となり、聖杯を手に入れるのは一体誰なのか?
いよいよ第四次聖杯戦争最後の夜は、佳境へと突入していく。


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#16 栄誉の果て #17 第八の契約 #18 遠い記憶 #19 正義の在処 #20 暗殺者の帰還
#21 双輪の騎士 #22 この世全ての悪(画像付き)

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Emma

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