Fate/Zero補足情報その22 [Fate/Zero]

色々と謎の多いFateのストーリーや難解な専門用語を、少しでも理解出来るような補足情報です。
今回は第22話からの補足情報を色々と書いていきます。

Q1:ウェイバーは何故徒歩で帰ってきたの?
A1:ライダーの魔力を温存するためです。
   前々回の20話でも触れられていますが、ライダーの使う王の軍勢はとんでもない程の魔力を
   消耗します。具体的には見習いレベルの魔術師では1回使用する毎に立っているのが困難に
   なるほどで、その影響がウェイバーに及んでいなかったのは、本来はウェイバーが負担するべ
   き魔力をライダーが自前の魔力で補ってきたからです。
   (実際UBWでマスター不在でも2日間は現界出来る単独行動のスキルを持つアーチャーです
   ら、固有結界を展開したあとの魔力は半日程度の猶予しか無かった)
   それ故に、対アーチャー戦の切り札となる王の軍勢の持続時間を少しでも長くするため、ライ
   ダーの魔力を温存する目的で霊体化させていたわけです。

Q2:切嗣は何故寺で待ち伏せていたの?
A2:綺礼に対して先手を打つためです。
   そもそも聖杯戦争は『聖杯を手に入れるための戦い』ではなく、『聖杯を作り出すための戦い』
   です。従って他の陣営のサーヴァントを脱落させ、最後の1組となった陣営は聖杯を降臨させ
   るための儀式を経る必要があります。
   つまり勝者の下に聖杯が現れるのではなく、勝者となったものに聖杯を降臨させる権利、即ち
   聖杯を手に入れる権利が与えられるというわけです。
   その為聖杯戦争では他の陣営を脱落させていくのと同時に、聖杯の基となる聖杯の器を確保
   し、聖杯を降臨させるための儀式場を押さえる必要性があります。
   冬木の地で儀式場として使えるのは霊格の高い順に切嗣が押さえた円蔵山の寺・遠坂邸・言
   峰教会・市民会館の4ヶ所しかなく、このうち2番目の遠坂邸と3番目の言峰教会を綺礼が放
   棄したことから、切嗣は円蔵山を儀式場に選ぶと睨んで先に乗り込み、綺礼を迎撃しようとし
   たわけです。
   また円蔵山は寺を基点とした強力な結界が展開されているため、地脈の入り口である参道以
   外からサーヴァントが侵入を試みた場合、例え寺に辿り着けてもその能力が大きく損なわれて
   しまうため、先に押さえておくと迎撃がし易いという利点があったからです。

Q3:切嗣が言っていた「また一人になった」とはどういう意味?
A3:言葉通りの意味です。
   ナタリアを喪ってから舞弥を拾うまでの間、切嗣が単独で封印指定執行者としての任務を行
   った回数は意外に少なく、殆どが他の封印指定執行者とチームを組んで行っていました。
   当然ながらその過程でナタリアの時のようにパートナーを見殺しにするような状況に陥る事も
   多々あり、助けられないチームを組んだ相手を切り捨ててきたわけです。
   (これはアイリスフィールの「切嗣は愛する人を切り捨てる決断を常に迫られてきた」という台
   詞に通じる)

Q4:綺礼は何故アイリスフィールを生かしておいたの?
A4:切嗣に関する疑問点を問い質すためです。
   そもそも綺礼は自分の生に関して意味や価値を他者よりも強く求め、結局それらを見出せず
   に生きてきた人間です。
   父親と同じ聖職者の道に進んだのもその為であり、聖堂教会の辞令に従って時臣を師事し、
   魔術の鍛錬を行っていたのも聖堂教会の教えでは答えを得られなかったのが要因です。
   そして答えを得るために一つの物事に強く打ち込むため、周囲の人間には彼が誠実で勤勉
   な人間であるという印象を与えてしまうわけです。
   そういう意味では、璃正や時臣は綺礼のことを全く理解していなかった、と言えます。
   では何故綺礼は切嗣に対して拘るのかと言えば、その答えは第1話まで遡ります。
   切嗣は現役を引退するまでの間、封印指定執行者として活動する傍らで紛争地域の戦闘に
   何度も介入しています。そんな切嗣の行動から、綺礼は彼が自分と同じように自身の生に関
   する意味や価値を求めていた人間だと考え、それらの行動を行わなくなったアインツベルンと
   の邂逅でどんな答えを得たのかを知りたかったわけです。
   つまり綺礼は聖杯戦争開始当初、アインツベルンの悲願である第三魔法の再現を果たすため
   に切嗣は後方及び側面支援でアインツベルンを勝たせるために参加している、と考えていた
   わけです。
   ところがアインツベルンの森で行われた遭遇戦に於いて、アイリスフィールと舞弥が自分達の
   意志で迎撃してきたという事実から切嗣に対する疑問が生じ、切嗣は自分と同じ人間という評
   価が誤っているのではないか?と考えるようになっていったわけです。

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Fate/Zero 第22話 [Fate/Zero]

Fate/Zeroの第22話を見ました。
追加令呪と聖杯の器という、聖杯戦争の終盤に於ける切り札を手中に収めた言峰綺礼。
綺礼との戦いを不可避のものと悟り、戦いの準備を始める衛宮切嗣。
第四次聖杯戦争は、いよいよ最後の一日が始まる。

-#22 この世全ての悪-

郊外の国道に於けるセイバーとの戦闘で神威の車輪を失い、徒歩による帰宅を余儀なくされた
ウェイバー・ベルベットは、夜明け直前のマッケンジー邸で家主であるグレン・マッケンジーに屋
根の上へと呼び出される。
ライダーの勧めもあり、彼らの孫という体裁を取っていたウェイバーは疲労を隠してグレンと顔を
合わせるのだが、自分が彼らの孫ではないことを言及されて暗示が解けていた事を知る。
だが、その事を咎められると思っていたウェイバーはグレンからこれから先も暫く孫として留まっ
て欲しいと頼まれるが、今後の戦いで自身が死ぬ可能性を考慮して約束を断るのだった。

間桐邸への侵入が空振りに終わり、言峰綺礼の戦線復帰と彼がアイリスフィールの身柄を抑え
た事を知った衛宮切嗣は即座に言峰教会を急襲するも既に綺礼は教会を立ち去っており、自身
が後手に回っている事を認めざるを得なかった。
同時に聖杯戦争が決着の時が近付いている事を感じ取り、聖杯降臨の候補地である遠坂邸・
言峰教会の2ヶ所を綺礼が放棄した事から、冬木の地で最も霊格の高い円蔵山を選択すると考
え、先手を取るために放棄された2ヶ所にトラップを仕掛けると自身は円蔵山で待ち伏せることを
選択する。
久宇舞弥を失い、どちらか一方に狙いを絞らざるを得ない不完全な対応に苛立ちながらも、自身
がサーヴァントであるセイバーを戦力の頭数から度外視していた事実に気付いて苦笑する。
一方でアイリスフィールの姿を捜し求め市内を夜通し捜索していたセイバーは、偶然立ち寄った
円蔵山で切嗣と再会し、これまでの経過報告を簡潔に行うと再びアイリスフィールの捜索に赴く。

他の陣営、とりわけ切嗣を完全に出し抜いた言峰綺礼は、かつてキャスターが隠れ潜んでいた
地下貯水槽に於いてキャスターが残した魔力を用い、アイリスフィールの容態を安定させながら
夜が来るのを静かに待っていた。
アイリスフィールとの会話で、切嗣が自分の内面を見抜いていると聞かされて一時は喜ぶ綺礼
だが、自身の様に虚無に支配されて世界に対する価値を見出せなかったのではなく、人として
ありえない願望を抱いたがために、価値あるものを無価値に帰して来たのだと知って失望すると
同時に、切嗣の最後の希望である聖杯を彼の眼前で破壊するためだけに戦う意志を固める。


というのが第22話の大まかなあらすじですね。
今回の用語解説は少なめです。
円蔵山
周囲を山に囲まれた冬木市の中でも、旧市街である深山町にそびえる山。
山の中腹に龍洞寺と呼ばれる寺が存在し、その敷地に在る池は龍が棲む洞窟に繋がっている
という伝承がある。
遠坂家が管理する冬木の土地では最も霊格が高い土地で、山中は巨大な空洞となっており、
その大空洞の奥には聖杯戦争の大元となる大聖杯の儀式用術式が設置されている。同時に
一番最初の聖杯降臨の地として選ばれた場所でもある。
一番霊格が高い場所である事から、当然聖杯降臨儀式の最有力と目されている。
円蔵山及び龍洞寺は一つの巨大な結界の役割も果たしており、唯一山門及びそこに至る階段
だけは地脈の入り口として作用するため結界が張られていない。
そのため円蔵山に於けるサーヴァントの運用には山門から突入する以外に無く、防衛戦では非
常に優位に働く。
冬木市民会館
冬木市新都に建てられた市民会館。
正確には未だ建設途中の代物だが、ほぼ完成といって差し支えの無い状態に仕上がっている。
円蔵山・遠坂邸に続く第3位の霊地を接収した聖堂教会が教会を建設し、魔術的な要塞とした
ことで冬木の地脈に変化を及ぼして生まれた第4の霊地で、調査の結果聖杯降臨の儀式に耐
えうる霊力を有している事が判明している。
他の3ヶ所が既に魔術的加工を施され、守るに易く攻めるに難い魔術要塞となっているのとは
異なり、一切の魔術加工が施されていない素の土地であるため防衛戦には苦労させられる。
その為、聖杯降臨の儀式を行う事は可能だが重要視はされていなかった。

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大松に固め打たれて連勝ならず [横浜DeNAベイスターズ2012]

おかわりくんに2本塁打を許しながらも逃げ切る事で、埼玉西武戦4連敗を逃れた横浜DeNA
ベイスターズは、今日から千葉ロッテマリーンズと2連戦。
現在パ・リーグ首位、交流戦でも2位につける難敵相手にどこまで食い下がれるか?
さて本日の横浜DeNA先発は藤井、対する千葉ロッテの先発は渡辺俊介。
その結果は……

DeNA 2-4 千葉ロッテ で、マリーンズの勝利です……[もうやだ~(悲しい顔)]

千葉ロッテマリーンズ第3回戦(QVCマリンスタジアム)
TEAM123456789101112RHE
DeNA000002000---290
千葉ロッテ00100201×---4100




勝利投手:内竜也 1勝 5H  セーブ:薮田安彦 3敗 1H 16S
敗戦投手:藤井秀悟 1勝 2敗
本塁打:
横浜DeNAベイスターズ
荒波(中) 石川(二) 中村紀(一) ラミレス(DH) 下園(左) 筒香(三) 金城(右) 黒羽根(捕)
藤田(遊)
藤井(5回1/3)→菊地(2/3)→林→小杉-黒羽根
千葉ロッテマリーンズ
岡田(中) 根元(遊) 井口(二) サブロー(DH) 角中(左) 今江(三) 大松(一) 田中(捕) 清田(右)
渡辺(5回2/3)→中後(0/3)→大谷(1/3)→内→益田→薮田-田中


交流戦に突入していきなり3連敗を喫した横浜DeNAだが、ここまで5勝7敗1分と少しづつ星を
戻しつつあり、今日から交流戦初勝利の相手だった千葉ロッテとの試合。しかも今日はマリンで
渡辺俊介が相手と、厳しい戦いになる事が予想されるが……

試合内容は横浜DeNAは荒波がヒットで出塁するも盗塁を阻まれ、石川・中村紀は凡退に倒れ
て無得点。対する千葉ロッテも1死から根元が四球で出塁するが、井口がショートゴロ併殺打で
無得点。初回・2回と互いに3人づつで攻撃を終える静かな立ち上がりとなった。

試合が動いたのは3回。横浜DeNAはヒットで出塁した金城を送りバントで2塁へ進めるも、藤田
・荒波が凡退して無得点に終わった直後、先発の藤井が大松にセンター前ヒットで出塁を許すと
8番田中に送りバントを決められ1死2塁。
直前の攻撃と同じ展開を作り出されると清田のレフト前ヒットで1・3塁と広げられ、岡田のファー
ストゴロ併殺崩れの間に大松が生還して千葉ロッテが1点を先制する。

リードを許した藤井は4回・5回と得点圏に走者を背負う苦しい内容ながらも、辛うじて失点を阻
み中盤まで1点差のまま試合を作り上げる。
その一方で渡辺俊介攻略の足掛かりをなかなか作り出せずにいた横浜DeNAだったが6回表、
1死から藤田がヒットで出塁するも荒波は粘った末に三振に倒れて2死1塁となるのだが、ここ
で千葉ロッテは渡辺俊介を降板させて継投に入るが、これが横浜DeNAに好機をもたらすことと
なる。
2番手の中後から石川がレフト前ヒットで出塁すると、3番手の大谷から中村紀が四球を選んで
2死満塁のチャンスを作り出し、4番ラミレスのレフト前ヒットで2塁走者の石川も生還。
1失点で粘る藤井に応えるように、中盤に来て試合を引っくり返す事に成功する。
ところがせっかく逆転してもらった藤井は6回裏、1死からサブローにヒットで出塁されると5番角
中にタイムリースリーベースを許して同点に追いつかれて降板。互いに先発投手の勝ちが消滅
すると、2番手の菊地が今江に犠牲フライを許して逆転されてしまう。

同点に追いつきたい横浜DeNAは8回表、荒波のヒットと石川の送りバント、更には中村紀のラ
イト前ヒットで1死1・2塁と同点のチャンスを作り出すも、ラミレスはショートゴロ併殺打に倒れて
無得点。すると8回裏、4番手の小杉が井口に死球を与えて2死から今江にヒットを許して1・3
塁のピンチを背負い、大松の打球を途中からファーストに回った筒香の拙い守備で内野安打に
して2点差に。最後は薮田に対して下園がツーベースを放ちチャンスを作り出すも、後続が倒れ
て試合終了。
一度は逆転した横浜DeNAだったが最後は競り負け、残念ながら連勝はならなかった。


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