サヨナラボーク [スポーツ]

まあ体調不良だったり、疲労の蓄積だったりで、
なかなか記事を書くペースを戻せなかったり、
ブログ巡りが思うように行かなかったりしているわけですが、
私は別にnice!ハンターではありませんのでご心配なく。
読んだ記事にはnice!を押していますけどね……

前回は投球フォームと主な球種のお話を書きましたが、
今回はもう少し投球のルールについて書いていこうと思います。

投手の投球には前回の記事で触れたワインドアップポジションと、
セットポジションからの投球があり、
現在の野球ではこの2つが正規の投球として認められています。
従ってこの2種類以外の投球スタイルは違反となるわけですが、
その中にも細かいルールが定められており、今回はそちらを書かせて頂きます。

まず最初に挙げるのは、不正投球と呼ばれるもの。
正規の投球動作に伴わない、或いは意図的に正規の球を使用しない投球法で、
両足を地面から離して投げる、ジャンピングスローによる投球もこれに該当します。
実際飛び上がって投げるというのは力を伝えにくいため、
実用的な投げ方ではありませんが……
それ以外にも初めから細工を施したりするケースもあります。
アニメにもなった漫画・ワンナウツの、インチキナックルもこの不正投球に当たるもの。
主な不正投球は大きく分けて次の通りです。

・エメリーボール
砂や紙鑢、爪などを用いて表面に意図的に傷を作ること。
これによって指の引っ掛かりを良くすると同時に、
不規則な空気抵抗を生み出すことで変化球を大きく曲げることが出来る。

・スピットボール
指や球に唾などを付けて滑るようにし、意図的に回転数の少ない球を投げること。
回転数が少なければ少ないほど空気抵抗を受け、
ナックルのように不規則な変化をしやすい特徴を持っている。
唾の代わりに汗や整髪用のジェル、松脂なども使用され、最も使用頻度が高い不正投球。
元千葉ロッテのブライアン・ウォーレン投手はこの疑惑をかけられ、
投球の度にいちいちチェックされたこともあった。

ちなみに打者のドーピング全盛時のメジャーで最も多く用いられている不正。

・マッドボール
グラウンドの土を故意に付けて、滑り止めとして用いる不正投球。
効果はエメリーボールとほぼ同じで、ワンバウンドで捕球した球を捕手が審判に見せるのは、
新しいものに交換するかどうかの判断を仰ぐため。

・シャインボール
使いすぎて磨り減った球を使用する不正投球で、効果はスピットボールとほぼ同じ。
頻繁に交換する近年のプロ野球ではほぼありえない不正投球。


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5回戦もいよいよ後半戦 [スポーツ]

おお振りの第2期の話ですけどねw

さて、前回はストライクとボール、
そしてスリーアウトによる攻守交替の話を書きましたが、今回は投球編。
これまでにも触れてきたとおり、野球は投手が投げた球を打ち返すわけですが、
当然投手は打者に簡単に打ち返されないように投げなければなりません。
とは言っても、何処から投げても良い訳ではなく、
定められた場所から定められた手続きに則って行わなければいけません。

さて、その定められた場所というのが、以前にも書いた投球板のある場所。
つまりマウンドと呼ばれる場所なのですが、
投手はホームベースから18.44メートルの位置に設置されている投手板に触れ、
投球動作を行う必要があります。
しかし、ここにはいくつか細かいルールも存在しますが、
まずは投球に関する一連の流れを書き記していきます。

投手板には前方と後方があり、捕手側を前方、外野側を後方と呼びますが、
打者が打席に入るまで投手はまず投手板後方に於いて待機し、
打席に入ったのを確認して後、
球を保持した状態で投手板後方から投手板に足で触れます。
この後、捕手と何処にどんな球種を投げるのかを決めた後、
打者が打撃体勢、即ちバットを構えたのを確認します。
(これを打者との正対と称する)
それが終わって以降、後述の定められた投球姿勢から、動作を止めることなく投球。
これが投球に於ける一連の動作であり、投手はこれを繰り返し続ける事になります。

なお、投球姿勢にはワインドアップポジションとセットポジションの2種類が存在し、
状況などに応じて投手はこれらを使い分ける事になります。

・ワインドアップポジション
走者が居ない時に主に用いられる投球姿勢のこと。
球を両手で保持したまま投手板を両足で踏み、
自由な足(右投げなら左足、左投げなら右足)を投手板の後方の地面に付いた後、
自由な足を地面から離して利き手の方向に腰を捻り、全体重を軸足に乗せる。
その後、自由な足を踏み出して投球板の前の地面につく事で踏ん張り、
同時に軸足で投球板を蹴る様にして体重移動を行い、投球する。
体全体を使って投球する分、速く力強い球を投げられるが、
コントロールを付け難く、余計な動作が入る分盗塁されやすいため、
走者が居る場面では使い難いという欠点を持つ。

・セットポジション
主に走者を出してしまった後に用いられる、
ワインドアップよりも自由な足の位置やボール保持に制約がある投球姿勢のこと。
球を片手で保持したまま利き手を下に下ろして体の横につけ、
自由な足は必ず投手板の前方に踏み出しておく。
その後、体の正面で球を両手で保持して完全に静止し、
自由な足を前方に踏み出して踏ん張ると同時に、
軸足で投手板を蹴る様にして体重移動を行い投球する。
投げるまでの時間を短縮できるのみならず、
走者に盗塁されないよう牽制することも容易で、コントロールも付け易いが、
速く力強い球を投げにくいという欠点も存在する。

振りかぶる、という意味もあるワインドアップポジションですが、
最近では振りかぶらずに投げるノーワインドアップポジションもあります。
しかし一般的にはどちらも含めてワインドアップポジションと呼んでいますね。
基本的に走者が居ない時はワインドアップ、
走者が居る時はセットポジションの投球を行いますが、
おお振りで2死3塁という場面で美丞大狭山の投手が振りかぶって投げたように、
極稀に走者が居る場面でも用いることがあります。
プロ野球でも松坂大輔投手(現・ボストンレッドソックス)が同じような場面でやってますから。

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いつぞやの続き [スポーツ]

問題のいつぞやは、スポーツのカテゴリーに分類してあるので、
そちらからご確認下さい。
そのうち過去記事へのリンクも作りますけどねw
さて、今回は野球の攻守交替に於けるお話をしましょう。

前回、3回攻撃失敗したら攻守交替と書きましたが、
具体的にどうなったら攻撃失敗なのかという点に関しては、
チェックポイントであるベースに辿り着けなかったらと記しました。
しかしこれだけでは、細かい部分が判りませんよね?
そこで今回はその細かい部分について書いていきますが、
その前に前回のちょっとした復習も兼ねて書いておきたいことが……
前回に於いて守備側の投手が投げたボールの有効と無効、
これを有効球がストライク、無効球をボールと呼びました。
同様に攻撃側の打ったボールを有効打と無効打と呼びましたが、
有効打をフェア、無効打をファウルと呼びます。
以降、投球に関してはストライクとボール、
打球に関してはフェアとファウルで表記しますのでご了承を。


まずはストライクとボールについて語っていきましょう。
先にも述べたとおり、守備側の投手が打者に投げる球には2種類が存在します。
守備側は相手を塁に出さないこと、攻撃側は塁に出ることを目的にしていますが、
守備側は塁に出したくないならバットが届かないところへ投げ続ければ良いし、
攻撃側は確実にバットで打ち返せるところに来るのを待っていれば良い。
しかし、それでは延々と時間だけが過ぎてしまい、勝負になりません。
そこで無効投球であるボールという概念が出てくるわけです。
攻撃側一人につき、4回ボールを投げたら、
攻撃側に塁に出る権利を与える、というルールです。
これによって、守備側がバットの届かないところに投げ続けることを防げます。

しかしこれだけでは圧倒的に攻撃側が優位になってしまいます。
自分が打てる球だけを打って、あとはただ立っていれば塁に出られるんですから。
だからこそ、それを防ぐためにもストライクが存在します。
これは守備側の守備成功となるストライクゾーンと呼ばれる空間を球が通過することで、
攻撃側が意図的に攻撃をしなくとも点を取れる状況を防ぐルールです。
ストライクは3回で攻撃失敗、即ちアウトとみなされるため、
攻撃側はストライクゾーンに来た球を強制的に打ち返す必要が生じます。

さて、このストライクゾーンですが、目に見える代物ではありません。
従って、あるものを目安としてゾーンが形成される事になるわけですが、
その目安となる一つがホームベース、もう一つが打者になります。
投手から見て幅と奥行きに関してはホームベースと同等、
打者が構えた時の膝頭下より上から、
ユニフォームのベルト上と肩上との距離の真ん中の高さまで。
従って高さに関しては打者の身長によって変化してきます。
空中に浮かぶ五角柱がストライクゾーンとなり、
このゾーンを投手が投げた球がノーバウンド(地面につかずに)通過すれば、
ストライクと判定されます。
なおルール上では、球の一部でもゾーンの中を通過していればストライクと判定されます。
そしてこのストライクとボールを判定するのが、
球審(プレート・アンパイア)と呼ばれる審判です。
なお、バットに当てることが出来てもフェアゾーンに飛ばせなければファールとなり、
2つ目のストライクまではファールもストライクとして処理されます。
ただし、2つ目のストライクを判定されて以降のファールは打ち損ないとして、
特にペナルティーもありません。
そのため、例外を除いては基本的にファールでアウトが宣告されることはありません。


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今日も試合は中止だから [スポーツ]

案の定、今日も横浜対ホークスの試合は中止となりました。
広島と甲子園はやっているようですが、あちらは雨降ってないんでしょうかね?

それはともかく、昨日の続きでも書きますかね。
昨日は野球とはどういうスポーツなのか?という事と、
どういう場所で行われるのか?という事をちょこちょこっと書きましたが、
今回は実際の競技について少しづつ触れていきましょうかね。


野球は優劣を競うれっきとした競技である以上、裁定を下す審判が存在しています。
現在は本塁の後方に位置して、守備側の投げたボールが有効球(ストライク)か、
無効球(ボール)かを判定する球審と、
1~3塁の各塁付近に塁審と呼ばれる審判がそれぞれ一人づつ、
計4人の審判が居ます。
実は野球の審判は昔は6人居たのですが、とある理由から4人に減らされています。
これらについては、後日に審判の役割について詳しく書きたいと思いますので、
今回は省かせていただきます。

チームはプロ野球の場合25人編成、高校野球の場合は18人編成となります。
これはチームの中で一つの試合に出られる最大人数でもありますが、
このうち9人だけが試合の最初から出られる事になり、
この9人のメンバーをスタメン(スターティングメンバー)と呼びます。
ただし誰でも良いという訳ではなく、
守備をしている時に担当する9つのポジション(守備位置)の分だけ、ということです。
9つのポジションは以下の通り。

1:投手(ピッチャー) P
攻撃側にボールを投げるため、投球板に位置する選手。
守備側が投げたボールを打ち返すのが野球なので、
この選手が居ないとそもそも競技として成立しない。

2:捕手(キャッチャー) C
投手の投げたボールを受けるため、本塁の後ろに位置する選手。
この選手が居ないと投げたボールをいちいち取りに行かないといけない。

3:一塁手(ファースト) 1B
最初のチェックポイントに行かせないように、1塁ベース付近を守っている選手。
この選手が居ないと打たれた時、簡単に1塁へ辿り着かれてしまう。

4:二塁手(セカンド) 2B
2つ目のチェックポイントに行かれないように、2塁ベースの右に居る選手。
投手と一塁手の間に飛んでくるボールを捕ったりする。

5:三塁手(サード) 3B
三つ目のチェックポイントに行かれないよう、3塁ベース付近で守っている選手。
1塁や2塁同様、この選手が居ないと3塁まで進めてしまう。

6:遊撃手(ショート) SS
二塁手とは左右逆の場所に位置している選手。
投手と三塁手の間に飛んでくる打球を捕ったり、
二塁手の代わりに2塁を守ったりもする。

7:左翼手(レフト) LF
三塁手の後方、壁付近に位置して遠くに飛んでくるボールを捕る選手。

8:中堅手(センター) CF
投手の後方、壁付近に位置して遠くに飛んでくるボールを捕る選手。

9:右翼手(ライト) RF
一塁手の後方、壁付近に位置して遠くに飛んでくるボールを捕る選手。


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おおふり第2期もやっていることだし…… [スポーツ]

本日は各地で最強投手である雨野選手が登板。
プロ野球は屋外である4試合が中止となっています。
勿論横浜スタジアムでの試合も中止となっていますが、
折角だから今回は素人さん向けに野球の話でもしましょうかね。
(一応)高校野球を題材とした作品
「大きく振りかぶって」のアニメ第2期もやっているので、
ちょっとは作品を楽しむ手助けになればいいのですが……


英語ではbase ballと呼ばれる野球というスポーツは、
2つのチームが互いに攻撃と守りを交代しながら、
相手チームの投げたボールをバットと呼ばれる木の棒で打ち返し、
競技場の中に設置されている四角で作られた3つのポイントを、
反時計回り(左回り)に通過して1周してきた時に与えられる得点を競う
アメリカ発祥の球技のことです。
日本に伝わってきたのは1871年(明治4年)のことで、一番最初は大学のもの。
それから高校や中学といった今で言う「アマチュア」と呼ばれる場所へと普及して行き、
やがて野球を仕事とする職業野球、即ちプロ野球が誕生してきました。
なお、野球で使用するボールには硬式球と呼ばれる、
ゴムやコルクに糸を巻き付けて牛革や馬革で包んで縫い合わせたものと、
ゴムで作られた軟式球、ゴムやコルクに糸を巻きつけたものを、
ゴムボールの中に入れる準硬式球が存在していますが、
一般的に野球というのは硬式球を使用した場合を指しています。

さっき書きました通り野球というのは、
2つのチームが相手チームの投げたボールをバットと呼ばれる木の棒で打ち返し、
得点を奪うことで勝ち負けを決めるスポーツです。
(各チームは相手チームより多くの得点を奪って勝つことを目的とする)
この肝心のバットですが、最大直径7cm以下、かつ全長106.7cm以下
という条件を満たしていれば、どのような形状でも認められます
その為、握る部分(グリップ)と打つ部分が殆ど同じ太さのバットを使用することも出来ます。
(強く握れる方が力が伝わりやすいので、同じ太さなのは実用的ではありませんが)
なお、日本のプロ野球の場合は1本の木材から作り出した木製バットのみ、
高校野球でも木製バットの使用は可能ですが、
バットの耐久性の問題(木で出来ているため折れやすい)から、
金属バットを使用するのが主流です。(禁止されているわけではありません)
木製バットは8千円前後、金属バットは1万2千円前後という値段で、
1本の単価は木製バットの方が安いですが、
使い続けた場合は折れやすい木製バットよりも長持ちする金属バットの方が、
結果として安上がりで済むわけですね。
ただし金属バットの場合は最低重量900gという規定があり、
これを下回る金属バットの使用は認められていません。


次は実際に競技を行う場所、即ち球場のことを説明させていただきます。
まず実際に競技を行う際、攻撃の始点であり終点でもある本塁、
即ちホームベースを用意しますが、これは1辺が43.2cmの四角形を描き、
このいずれか1辺を用いて球場の方向を決めます。
方向を決めた1辺の両端に位置する2つの辺の、
基準となる方向から30.5cmの位置から最後の一辺に対してそれぞれ線を引き、
これが交わったことで出来上がる五角形がホームベースとなります。
この五角形の頂点から底辺に対し垂直になるように線を延ばし(実際には書かない)、
38.795メートルの位置に1辺が43.2cmの正方形を作ります。
これが2塁、即ちセカンドと呼ばれる場所で、
攻撃側が2つ目に通過するチェックポイントと考えてください。

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交流戦目前 セ・リーグ編 [スポーツ]

シーズンの行方を占う大事な大事な交流戦を目前に控え、
ここまでの各チームの状況というものを。
今回はセ・リーグ6球団のお話。


読売ジャイアンツ 24勝12敗0分
開幕カードで東京ヤクルトに負け越し、9連戦中には阪神に3たてを喰らったが、
開幕前の下馬評通りに首位に居る巨人。
出遅れていた昨年の勝ち頭であるグライシンガーは不在、
オビスポや最多勝を争ったゴンザレスが調子の上がらない中で、
内海・東野が穴を埋め、FAで獲得した藤井の好投で勝ちを拾い、
先発が崩れても久保が立て直してきた。
骨折によるクルーンの離脱、想定以上に不安定なコバマサ、
調子が上がってこない豊田、伸び悩む金刃など、
中継ぎに相変わらず大きな不安を抱えているが、
緊急措置として先発転向した山口を再び中継ぎへと戻し、
風神雷神コンビを復活させたものの、昨年までの安定感は影を薄めている。
その一方で攻撃陣に関しては他球団が羨むほどの層の厚さを誇示し、
負傷離脱の松本や不振の亀井抜きでも圧倒的な破壊力を見せ付けた。
懸念されていたゴンザレスは調子が上向き、
グライシンガーが戦列に戻れば一見隙は無いように思われるが、
最大のウィークポイントは中継ぎにある。
連覇を支えている風神雷神に掛る過度な負担を何処まで軽減できるか?
4連覇を成し遂げるためには久保以外にもせめて2~3人、
安定した中継ぎ投手の出現が必要になるのだが……


阪神タイガース 21勝14敗0分
開幕前に右肩に故障を抱えたまま強行出場していた金本の守備の穴を狙い打たれる形で、
4月の上旬まではBクラスに甘んじていた阪神だが、
金本が英断によってスタメンから外れたことでチームが息を吹き返してきた。
しかし、9連戦中に甲子園で行われた事実上の首位決戦に3連勝するも、
鬼門であるナゴヤドームで中日に負け越したことで巨人戦の貯金を吐き出し、
序盤の出遅れの影響もあって現在は巨人の後塵を拝しているが、
セ・リーグの中で唯一巨人に勝ち越しているのも阪神である。
城島の加入や狩野の外野コンバートなどもあって、金本抜きでも打線は厚みを保ち、
電撃引退した赤星の穴を新加入のマートンや若き後継者の藤川俊が埋めている。
攻撃面に関しては4番に座った新井が不調に悩まされているものの、
際立った不安点は見当たらないのだが、
守備面に目を移すと頭を抱えたくなるほどの大きな不安が存在する。
特に酷いのは外野守備で、レフトフライを後逸してスリーベースにした葛城、
ライトオーバーのクッションボールの処理に手間取ってスリーベースにした桜井と、
外野の要であった赤星と金本不在の穴はかなり大きい。
スローイングの出来ない金本が外れたことで鳥谷の負担は多少軽くなったが、
比較的広い甲子園球場を本拠地に持ちながら、
12球団最低レベルの外野守備力という致命的な弱点を有している。
投手陣にしても開幕前に故障し、2年連続前半戦を棒に振ることが確定した岩田に加え、
能見も右足甲を骨折していることが判明して交流戦は絶望。
安藤も背信投球の連続で無期限2軍調整となり、先発投手の頭数が足りない上に、
メッセンジャーもここまではウィリアムスやアッチソンの代わりとなるほどの成績を残せず、
中継ぎの負担が西村憲と久保田にのしかかっている状況である。
外野の守備と投手という二つの大きなウィークポイントを抱える阪神。
打線が早めに援護して外野の守備を固める位しか今のところ対策は無いのだが、
中日の英智のような外野守備のスペシャリストを有しているわけでもなく、
守備面に於ける不安を払拭することは出来ない。
従って打線の好不調がそのままチーム浮沈に直結してくる。
今後、最も苦しい戦いを強いられかねないチーム状況を打開する術はあるのか?


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交流戦目前 パ・リーグ編 [スポーツ]

昨日の試合で序盤戦は終了し、一応の落ち着きを見せたペナントレース。
12日からシーズンの行方を左右するセ・パ交流戦が始まるわけですが、
その前に私なりに感じた12球団のことを書いていきましょう。
まずはパ・リーグから。


埼玉西武ライオンズ 25勝16敗0分
一昨年の日本一から一転し、
昨年は再びBクラス転落の屈辱を味わった、かつての常勝獅子軍団。
最大の要因であった中継ぎ投手陣を、今シーズンは積極的に再整備。
復帰の目処が立たない守護神のグラマンを諦め、
千葉ロッテから獲得したシコースキーを抑えに据える事で、
後ろが固定された安心からか、中継ぎ投手陣に安定感が戻り、
野上・藤田・長田が頑張ってチームを支えている。
ところが昨年の沢村賞投手であるエース涌井は、
ここまで好不調の波が激しく非常に精彩を欠いた投球内容だったが、
暖かくなってきてからようやく本来の調子に戻りつつある。
しかしベテラン右腕の西口は未だに調子が戻らず、先発要員に穴が開きかけている。
一方で打線は主軸である中島が故障による戦線離脱、
40イニング以上に渡るタイムリー欠乏症などに悩まされるも、
中村を始めとする豪快な一発によって勝利を呼び込むことでジリジリと追い上げ、
パ・リーグ首位で交流戦を迎える事となる。
交流戦でローテーションに余裕が出来るため、西口の不調は大きな穴とはならない。
しかし埼玉西武の中継ぎには絶対的な左腕が存在しないという欠点を有する。
本来それを担うはずだった工藤はキャンプ中に肘を痛め、
実戦登板を開始したものの昇格の目処は立っておらず、
左のワンポイントを担当している星野は防御率8点台と本来なら2軍行きレベルだが、
左投手不在ゆえに辛うじて1軍に帯同できているといっても過言ではない。
どの球団でも不足している即戦力の左投手だけに補強が非常に難しいため、
新外国人の補強か、現状では諦めて使うしかない。
工藤が実戦に復帰し、期待通りの働きを行えば覇権奪回も現実味を帯びてくるが……


千葉ロッテマリーンズ 23勝15敗1分
昨年はシーズン開幕前の監督解任確定、本拠地移転疑惑の怪文書流布、
球団と応援団の深刻な対立、と、とてもペナントを争う状態に非ず、
優勝どころかクライマックスシリーズの出場権争いすら適わず5位に沈んだ千葉ロッテ。
推定年俸5億円といわれるボビー・バレンタイン監督を解任し、
生え抜きの西村監督を後任に据えると、徹底的なボビーカラーの排除を行い、
近年成績の振るわなかった海外FA権取得を控える清水、
2番手捕手の橋本、打撃の成績が思わしくない早川を相次いで横浜へ放出。
ドラフト以外で目立った補強は韓国代表の金くらいで、
シーズン開幕前は誰もが下位予想に上げていたのだが、
開幕戦こそ破れはしたものの埼玉西武に勝ち越して勢いに乗ると、
そのまま連勝街道をひた走り、一時はパ・リーグの首位に躍り出た。
考えられ得る要因は前年までの偏りがあった余剰戦力の整理、
昨年故障に苦しんできた西岡の復活と新戦力・荻野貴とのマッチング。
西岡・荻野の俊足1・2番コンビで掻き回し、
井口・金で二人を返すのは今年のマリーンズの得点パターンの一つでもある。
更には戦力外から入団した今岡・的場・秋親(山田秋親)らの奮起もある。
大砲を揃え、コンディションを最重要視するボビーの日替わりメニュー打線から、
選手の特性と相手投手のデータを基に、
大きな変更を加えず攻める西村野球へのシフトは、今のところ順調に思える。
序盤は安定感を欠いていた唐川もようやく本来の姿を取り戻し始め、
守護神小林宏も順調に機能しているように思われる。
一見すると隙が無いように見えるが、実は意外と選手層が薄いのが欠点。
そのため主力が長期離脱を強いられると少々苦しくなってくるのだが……


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結構勘違いしている人が多いのかな? [スポーツ]

時々ヤフーの知恵袋を覗いて見ると、奇妙な質問とか混ざっているわけですが、
今回はそんな質問の中から個人的に謎だな、と感じた代物を一つ。

あなたが考える24歳までのプロ野球選手で一番強いオーダーは何ですか。

というものなんですが、プロ野球に興味がある方や、
プロ野球ファンの方々はどんなオーダーを組みますかね?
因みに私なら

1番二塁手・石川(YB) 2番右翼手・松井佑(D) 3番遊撃手・坂本(G)
4番左翼手・T-岡田(Bs) 5番一塁手・中田(F) 6番三塁手・筒香(YB)
7番中堅手・平田(D) 8番捕手・銀仁郎(L) 9番投手

先発投手
ダルビッシュ(F) 涌井(L) 田中(E) 前田健(C) 唐川(M)

中継ぎ投手
由規(YS) 増渕(YS) 西村憲(T) 大嶺(M) 斉藤(C) 辛島(E)

抑え投手
山口(YB)

控え野手
藤川俊(T) 大田(G) 山崎(YB) 細山田(YB) 大和(T)
松井雅(D) 福田(D) 堂上直(D) 橋本(G)


とりあえず24歳までの選手で、という部分から考えるとこんな感じでしょう。
昨年及び今シーズンに於ける此処までの成績などを元にチョイスしましたが、
私が「謎だな」って思っている理由は、今年24歳を迎えるダルや涌井が、
知恵袋の方ではこれを書いている現時点で、
オーダーの中に入っていない、ということでしょう。
インパクトが強くて結構昔からやっているように感じているかもしれませんが、
二人とも高卒でまだプロ6年目なんですよね……
24歳という年齢制限が野手の選定に関してはかなりきつかったですね。
東北楽天の聖沢とか、千葉ロッテの荻野は年齢制限を越えてアウトでしたから。
投手は配置転換で何とかなるけど、野手は1軍レギュラーは数えるほどで、
常時一軍帯同クラスも極僅かと、かなり大変でした。

打線は一番信頼できる坂本を3番に、経験値が高い石川を一番に配して、
T-岡田と銀仁郎の一発頼みながらもバランス重視の打線で。
三塁手は大田と筒香で悩みましたが、どっちもどっちなら右打ちの中田の後に、
同じ右打ちの大田よりは左の筒香かな?という理由ですね。
細山田は銀仁郎のバックアップ。
山崎は内野なら投手と捕手以外一応どこでも守れるので、内野ユーティリティーとして、
大田と堂上弟は右の代打・松井雅は左の代打要員、
残りの控え野手は代走及び守備固めといったところです。
ちなみにDHだと「7番DH大田」か、太田か筒香を1塁に回し、
5番DH中田でしょうね。
二塁手は中井という意見がちらほらありましたが、石川は二塁も守れるので、
一昨年終盤からほぼレギュラーで1軍の試合に出ている経験値を鑑みても、
私は中井より石川を選択させて貰いました。

投手は唐川と由規を逆でも構わないけど、
先発の他の4人と抑えの山口は確定でしょう。
他にクローザー経験を持っているのはWBC決勝で投げたダル位ですが、
ダルを先発から抜くと大幅な戦力ダウンになるためありえないし、
そう考えると現状では実際に抑えを任されている山口しか居ません。
大嶺・斉藤は先発経験があるのでロングも出来ますし、
何より結果を出している左腕が斉藤と辛島位しか居なかったので……
あとは勝ち運を持っている西村憲を接戦ビハインドや同点で、
増渕か由規がセットアッパーを務めるイメージです。

さて、皆さんならどんな選手を選び、どんなオーダーを組みますか?

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予測が出来ない [スポーツ]

プロ野球は基本的に横浜ベイスターズを中心に見ているため、
必然的にセ・リーグのお話が多くなるわけですが、
たまにはパ・リーグのお話もしないと北国の獅子ファンである拳王様……
もとい、ラ王さんを始めとするパ・リーグファンから非難を浴びそうなので、
(え?そんなつもりは全く無い?それは失礼)
今回はパ・リーグの6球団に関するお話。
とは言っても、全ての試合をチェックしているわけではないので、
あくまで集められる情報から判断しているだけですが……


千葉ロッテマリーンズ
昨年は井口を獲得して二遊間と打線を強化したものの、
開幕前から監督の解任確定と本拠地移転に関する怪文書の流布、
故障者の続出と監督解任決定でフロントに対する不信を募らせた応援団の叛旗など、
早々とチームは空中分解を起こして戦うことすらままならず、
5位へと沈み込んだ千葉ロッテは脱バレンタイン色を掲げて生え抜きの西村新監督を迎え、
FAを控えた清水や2番手捕手の橋本、センターの主力でもあった早川らを放出。
それらを引き込んだ横浜ファンである私から見ても、本当に大丈夫か?
と言いたい状況のオフシーズンだったが、韓国代表である金が序盤は不振に喘ぐものの、
昨年は怪我で不本意な成績に終わり雪辱を期す西岡、
ドラ1ルーキーの荻野貴という1・2番コンビによる機動力、
更には昨年阪神を自由契約となりテスト入団した今岡が開幕カード打率10割という、
驚異的な数字を叩き出してチームを波に乗せると、
あれよあれよと連勝街道をひた走り、気付けば2位に3ゲーム差の単独首位。
主力であったシコースキーや近年は不調に喘いでいた清水を放出し、
ベニーら大砲を手放したことで大幅な戦力ダウンかと思われていたが、
先発要員であった小林を抑えに配置転換したり川崎を金銭トレードで放出するなど、
余剰戦力をスリム化したことが功を奏している印象を受ける。
ただし荻野に関してはこれまで相手チームにデータが無いための活躍ともいえるため、
ここからは真価を試される試合となってくる。
その一方で福浦や正捕手の里崎が相次いで怪我や故障で戦線離脱を余儀なくされ、
特に里崎が復帰するまでの間を2番手以降の捕手がどうカバー出来るかが鍵。
日曜限定無双の小野、鷹キラーの大嶺、
前回登板こそ不調だったが実績ある将来のエース唐川と、駒は揃っている。
このまま好調を維持して5年ぶりの覇権奪回なるか?


埼玉西武ライオンズ
沢村賞投手のエース涌井、パ・リーグ相手なら無類の強さを誇る岸という2枚看板、
更には実績十分の西口と石井一久、左のエース格とも言える帆足と、
先発投手の層の厚さは12球団一とも言える埼玉西武。
だがそれに反比例して中継ぎ投手は12球団で1・2を争う脆弱さを誇り、
昨年は幾度となく試合を引っ繰り返され、一昨年の日本一から一転、
3年前の伊東前監督以来のBクラスへと転落した。
昨年同様に抑えのグラマンは開幕に間に合わないものの、
千葉ロッテを自由契約となったシコースキーと、
横浜を自由契約となった工藤を獲得することで中継ぎの強化を図ったが、
その一角である工藤は肘の故障で出遅れている状況。
打率4割と好調の中島に対して、
オープン戦で顔面骨折した中村は辛うじて開幕に間に合ったものの、
NPB通算9万号ホームランを放った新外国人のブラウン、
更にはG.G佐藤と共に現在は打率1割台半ばと絶賛大不調の真っ最中。
4・5・6番と主軸に1割半ばがずらりと並ぶ打線では、そう簡単に点が取れるわけも無く、
もたもたとしている間に千葉ロッテに前へ出られてしまった印象がある。
加えて今シーズンは先発投手の出来がイマイチ良くない。
湧井は千葉ロッテ戦で滅多打ちに遭って7失点を喫し、
西口はオリックスに4失点、ホークスに6失点と調子が上がってこない。
岸も千葉ロッテ戦で5失点を喫してKOされているが、
以降は徐々に調子を上げてきているのが救いといえば救いである。
投打に渡って誤算気味な埼玉西武、修正出来なければ苦戦は必死だが……


オリックスバファローズ
一昨年の2位大躍進から一転し、
昨年はグダグダの千葉ロッテにすら後塵を拝する最下位となったオリックスは、
前阪神監督である岡田監督を新たに迎えて巻き返しを図る。
読売からトレードで木佐貫を獲得し、契約を渋るローズをあっさりと切り捨て、
2位躍進の立役者であり最下位転落の一因でもある小松をセットアッパーにし、
埼玉西武で戦力構想から外れつつあった赤田をトレードで獲得するなど、
決断力の速さと大胆さで改革を行っていく岡田監督のチーム作りは功を奏し、
打線は他を圧倒するかのような破壊力を示して開幕6連勝。
一時は単独首位に立ったのだが徐々に調子が下降しつつある状況。
中継ぎで結果を出していた藤川をクローザーに回し、
JFKという阪神勝利の方程式を確立させたことからも、
投手の適正に関して高い見極め能力を有している半面で、
阪神在任5年間で桜井を見込みなしと切り捨てて放置していたり、
安定して先発完投が出来る投手を作り出せなかったりと、
育成面に於いての手腕には多大な不安が付き纏う岡田監督は、
やりくりは出来るが元手を増やすことは苦手な印象がある。
(逆にやりくりしながら元手を増やせるのが巨人の原監督なのだが……)
中継ぎに関しては方程式が確立されている感じなので、
あとは先発投手の頑張り次第といったところだろう。
気になるのは打線というよりも攻撃のバリエーション。
実はここまでのオリックスバファローズのチーム盗塁数は、
12球団最小の一個と足を絡めた攻撃が少ない。
盗塁をしてこないと判れば投手は打者に集中するので、
攻撃では不利になってくるだけだと思うのだが。
このままジリジリと後退して行くのか、それとも巻き返しがあるのか……

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一通り対戦して…… [スポーツ]

最近野球の記事ばかりでアニメ記事が無いからか、
つまらないと感じている皆さんも多いことでしょうが、
今週中にはアニメ記事を再開しますのでもう少しお待ち下さい。

政治に目を移すと子供手当てなどというばら撒きザル法の設立や、
高速料金の値上げ、郵貯の上限引き上げなど、
本当にいらんことばっかり優先させて、具体的な景気回復の方策を棚上げし、
更には5月まで待って貰っている普天間基地問題も、
画期的な打開策を見出せずに自ら選択肢を狭めたのみならず、
アメリカの怒りを買うような防衛大臣の米軍基地なんか要らないよ発言で、
日米安保どころか日本そのものを脅威に追い落としている現政権。
目を背け、耳を塞ぎ、現実逃避したい位の惨状となっているわけですが、
昨夏の衆院選挙で民主党に票を入れた方々に責任とって貰いたい心境です。

不景気で活力が無いという暗さではなく、判りにくい、
それでもより深刻な脅威となっている国防の危機という状況に対して、
打開策を見出せない現政権の危険性。
5月までに普天間問題の解決が出来なかった場合、
アメリカがどういう対応を取ってくるか戦々恐々な訳ですが、
私はプロ野球などでこの恐怖を紛らわせる事にしましょうかね。


さて、そのプロ野球はセ・パ共に既に全てのチームと1回づつ対戦が終わり、
それぞれの抱える戦力や事情がぼんやりと見えてきました。
そこで一通り対戦を終えてのセ・リーグ各チームの状況を……

読売ジャイアンツ
昨年はお得意様だった開幕戦の東京ヤクルトに負け越しはしたものの、
以降全てのカードで勝ち越しを決めてリーグ10勝へ1番乗り。
腰痛で昨年は出られなかった高橋由伸の戦線復帰、
打撃好調の坂本・松本に加えて破壊力と安定感のある小笠原・ラミレス・阿部。
亀井が不調に陥っているものの、ルーキーの長野がその穴を埋めており、
野手に関しては付け入る隙が見当たらないと言っても良い。
その反面、昨年15勝のオビスポは不調に喘ぎ、
13勝のグライシンガーは肘の手術で戦列復帰は未定、と勝ち頭の二人が厳しい状況。
抑えのクルーンは広島戦で親指を故障してこちらも戦列を離れており、
新加入の小林雅英は千葉ロッテ時代同様にコバマサ劇場を演じる安定感のなさ。
先日先発に転向して1勝を上げた山口を中継ぎに戻して急場を凌ごうとしているが、
この配置転換が果たして吉と出るか凶と出るか……
現時点で計算できる先発が内海一人だけという、近年には無かった投手層の薄さ。
余裕に見えて実は苦しい立場にある巨人だが……


中日ドラゴンズ
昨年はアライバ・谷繁の故障や岩瀬の不調に泣かされて出遅れてしまった中日。
今年は吉見の不調で開幕戦こそ落としたものの、
2カード目の横浜戦から荒木が復帰し、磐石とも言える中継ぎ陣が支えて勝ち越してきたが、
5カード目の巨人戦で中継ぎが尽く炎上してシーズン初の負け越し。
ブランコこそまだまだ本調子とは行かないが、森野と和田は絶好調で打線を支える。
和田の好調の一因は後ろを打つ6番井端の存在も大きいが、
その一方で新外国人のセサルは打線に大ブレーキをかけていた。
故障明けの荒木はまだまだ本調子には程遠く、現状では1・2番が機能していない。
12球団1とも称される投手王国の中日だが、要の投手陣の調子は揃って下降線。
吉見はなかなか調子が上がらず、
チェンや伊藤は粘るも中継ぎ炎上で巨人戦を負け越し、
山井は3年ぶりに白星を手にしたが見極めはこれからという状況。
小笠原も立ち上がりの不安定さは相変わらずで、早急な建て直しが要求される。
巨人の4連覇を阻む最有力は、一体何処で巻き返してくるのか?


東京ヤクルトスワローズ
昨年お得意様にされた巨人・横浜相手に勝ち越して、
3位がまぐれではなかったことを示したかに思われた東京ヤクルトだが、
阪神と昨年お得意様にした中日には負け越してしまい、
現状では辛うじて3位という状況。
昨年前半戦は大不振に陥っていた青木、更に後ろを打つデントナ・ガイエルが好調で、
中軸が安定して力を発揮している中、相川と福地が怪我で戦線離脱してしまった。
開幕に間に合わなかった館山こそ戦線に復帰したものの、
巨人戦で好投した由規は案の定、鬼門の横浜戦で滅多打ちに遭って調子を落とした。
昨年チームを支えたセットアッパーの松岡・クローザーの林は安定しているが、
両者への負担を如何に減らしていけるかが今後の戦いの課題。
中軸が安定しているため、相川・福地が戻ってくれば再び強さを取り戻すだろうが、
チーム浮上の鍵を握るのは先発投手陣。
特に由規が復調しない限りチームが浮上するのは困難といえる。
今年こそすっきりとした形でCSへと進むことが出来るか?


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