２００９年９月終了アニメを評価してみる その４ [アニメの話とか]
企画参加記事第４弾。
今回は 戦場のヴァルキュリア GA芸術科アートデザインクラス 宙のまにまに の３本です。
ピッコロさんのブログ
ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人 は、こちら
戦場のヴァルキュリア
戦場のヴァルキュリアの評価。
各項目５点満点です。
ストーリー：２
前半は良いのですが、中盤以降は進行が徐々にテンポアップ。
終盤はどうしてこういう展開になってしまったんでしょう？
と言いたくなるような状態に。
セルベリアが戦場に起った辺りからおかしくなってる気がします。
キャラクター性：２
ウェルキンとアリシア、イサラにセルベリアとマクシミリアン。
おまけでファルディオとコーデリアとロージィで十分でしょ。
と言いたくなるような登場人物の影の薄さ。
寡兵で戦う割には小隊メンバーの特徴が活かされていない為、
結局ウェルキンとアリシアとイサラ以外は誰でもいいよって感じですね。
帝国側にしてもグレゴールとイェーガーは何のために居るのか不明だし……
画：３
作画の目立った崩れは見受けられませんでしたが、
ヴァルキュリア独特の表現法である斜線による陰影の手法が、
最初こそ用いられていたものの徐々に消滅していきましたね。
途中で止める位なら最初からやらんで欲しいのですが……
演出：２
戦争物なんだから人があっさりさっくり死んでいくのは当たり前ではあるが、
それにしてもあっさり過ぎる気がしますね。
特にグレゴールなんか、冷徹さと有能さが売りなのに、
その部分の描写はばっさりと切られているため軽く感じますね。
あと、後期OPが最終話までの完全なネタバレなのもいただけないです。
音楽：３
後期OPが完全に足を引っ張った感じ。
前半のアップテンポなアニメーションが、
後半に入った途端に息切れして間延びしている感じが否めません。
その為、曲とアニメーションが大幅にずれている印象を与えます。
良いところと悪いところをそれぞれ相殺しあっている印象で、
全体的に見れば、やはり可もなく不可もなくです。
総合的な評価：３
前半は見応えあり、中盤はそこそこいける、終盤は……
といった感じでしょうかね。
実質的な評価としては2.5点。
迷うけれども、最終的には一応他人に奨められるってところでしょうか。
戦場のヴァルキュリアの個人的総評
最初はゲーム同様に斜線で陰影をつける独特の作画で、
かなりアクが強い印象を受けましたね。
ただしストーリーが進んでいくほど、そういう手法が消えていきましたが……
前半で第７小隊を中心(といっても、主にウェルキンとアリシアですが)に、
ゆったりとした感じで物語が進行していた弊害なのか、
中盤に差し掛かる辺りから徐々に駆け足になっていく感じです。
ウェルキン・アリシア・イサラ以外の小隊メンバーは、
兵舎での日常にこそ個性が現れるものの、
戦場に出れば単なる歩兵ユニット化していますね。
(所謂、国盗りSLGに於ける武将ユニットが保有する兵士状態)
帝国側にしても描かれているのはセルベリアが中心で、
イェーガーやグレゴールは何のために居たのか判らない状況です。
後期OPアニメーションにしても、さっさと覚醒アリシアを出したり、
ラストカットでイサラを描いていなかったりと、
何でそこまでやるのかな？と言いたくなるようなネタバレのオンパレード。
ウェルキンとアリシアを主線軸に描きすぎているため、
コーデリアがダルクス人である理由など謎のままに終わって、
結局ヴァルキュリア人は便利アイテム扱いに終始していますね。
ウェルキンとアリシアの恋愛以外の部分が、非常に薄い作品です。
GA 芸術科アートデザインクラス
GA 芸術科アートデザインクラスの評価。
各項目は５点満点です。
ストーリー：３
芸術科の高校生の日常や学校生活を、
様々な美術や芸術を用いて面白おかしく表現するという趣旨ですが、
専門的な用語なども出てくるので取っ付き難い感じはありますね。
キャラクター性：４
一見すると判り難いように感じますが、実はしっかりとキャラが固定されていて、
それが互いを打ち消すことなく引き立っていますね。
キャラクターとしての完成度は非常に高いです。
画：４
美術や芸術を扱う作品ゆえなのか、
きちんとメリハリがついた安定した作画です。
背景の配置や色使いなどもムラが殆ど存在しないですね。
演出：５
意外に難しい題材であるにも拘らず、
楽しく判りやすくという製作側の意図がはっきりと伝わってくる演出です。
音楽：４
OPが若干アップテンポですが、全体的に落ち着いた感じの選曲ですね。
総合的な評価：４
絵に興味がある人なら勿論の事、興味がなくてもそれなりに楽しめます。
素人さんにはかなり難しい専門用語が出てきたりしますけど、
ギャグアニメとしてもお奨めは出来ると思いますよ。
GA 芸術科アートデザインクラスの個人的総評
最近急激に増えてきているまんがタイムきらら系の作品です。
美術や芸術を扱うと言う点ではひだまりスケッチと被るかと思いきや、
GAの方は美術系に比重を置いているため、
ほんわかとした雰囲気の中でもかなりまじめですね。
そういう作品スタイルなために最初はちんぷんかんぷんになり、
取っ付き難い難しい作品と思われているためなのか、
どうもあまり評価されていない感じではありますね。
(少なくとも私が見た範囲では、あまり高評価は得ていないですね)
キャラ系統は異なりますが、
同じ題材をモチーフにしたスケッチブックと比べても、
GAはかなり美術色が強い作品ですから、
やはり敬遠されてしまうのかもしれませんね。
第１話もそうですが、たまに突拍子もない繋がりがあるのも、
評価が低くなってる一因なのかもしれません。
まあこの作品は１話完結なのではなく、
１話の中で複数のお話が詰め込まれているんですけどね。
だからこそパートの途中で完結して、次のお話に移ったりするから、
突拍子もなく感じるのかもしれませんけど……
グダグダと引き伸ばすより、潔いと思いますね。
しかしGAは集計結果もきっと、低評価のまま終わるんでしょうねw
個人的にはOVA版も楽しみなんですが……
宙のまにまに
宙のまにまにの評価。
各項目５点満点です。
ストーリー：４
モチーフとするのが難しそうな天文部でどうなることかと思いましたが、
上手くバランスを取れた良いストーリーになってますね。
キャラクター性：４
人数は多すぎず、少なすぎず。それぞれが個性を十分に発揮しています。
画：４
キャラの作画に関しては若干と言ったところでしょうか。
しかし星空の作り込みは圧巻ですね。
演出：４
綺麗に作り込まれた星空と、効果的なカットイン。
引きのタイミングなど、
カメラワークも星空の魅力を十分に引き出せていると思います。
音楽：４
星空というテーマに沿った、よい選曲だと思いますね。
総合的な評価：４
見る前はあまり期待していなかった作品の一つですが、
これはお奨め出来る作品です。
宙のまにまにの個人的総評
見る前は今までとパターンが異なる学園恋愛物かと思っていましたが、
見ていくうちにそれが誤りであったことが判りますね。
天体観測に興味がある人はその魅力を再確認し、
興味がなかった人にも興味を抱かせるような作品。
星空の作り込みが本当に凄くて、
自分でも見に行きたいと思わせるような仕上がりです。
かといって、ただ星空を眺めるだけなのかと思えば、
学園の日常や恋愛要素も上手く絡めてあって、
しっかりとバランスを取れた作品になっていますね。
サブタイトルをOPに織り込む手法に最初は戸惑いましたが、
慣れてしまえば逆に本編にきっちり集中出来るので、
これはこれでありかな、と。
朔・美星・姫(＋ふーみん？)の恋愛関係があまり描かれておらず、
そこが不満といえば不満な点ですが、１クールという枠の中では、
そこを敢えて掘り下げなかったのは結果的に正解だったでしょうね。
その分は部長が担当してくれましたしw
関連記事
２００９年９月終了アニメを評価してみる その１
２００９年９月終了アニメを評価してみる その２
２００９年９月終了アニメを評価してみる その３
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戦場のヴァルキュリア
戦場のヴァルキュリアの評価。
各項目５点満点です。
ストーリー：２
前半は良いのですが、中盤以降は進行が徐々にテンポアップ。
終盤はどうしてこういう展開になってしまったんでしょう？
と言いたくなるような状態に。
セルベリアが戦場に起った辺りからおかしくなってる気がします。
キャラクター性：２
ウェルキンとアリシア、イサラにセルベリアとマクシミリアン。
おまけでファルディオとコーデリアとロージィで十分でしょ。
と言いたくなるような登場人物の影の薄さ。
寡兵で戦う割には小隊メンバーの特徴が活かされていない為、
結局ウェルキンとアリシアとイサラ以外は誰でもいいよって感じですね。
帝国側にしてもグレゴールとイェーガーは何のために居るのか不明だし……
画：３
作画の目立った崩れは見受けられませんでしたが、
ヴァルキュリア独特の表現法である斜線による陰影の手法が、
最初こそ用いられていたものの徐々に消滅していきましたね。
途中で止める位なら最初からやらんで欲しいのですが……
演出：２
戦争物なんだから人があっさりさっくり死んでいくのは当たり前ではあるが、
それにしてもあっさり過ぎる気がしますね。
特にグレゴールなんか、冷徹さと有能さが売りなのに、
その部分の描写はばっさりと切られているため軽く感じますね。
あと、後期OPが最終話までの完全なネタバレなのもいただけないです。
音楽：３
後期OPが完全に足を引っ張った感じ。
前半のアップテンポなアニメーションが、
後半に入った途端に息切れして間延びしている感じが否めません。
その為、曲とアニメーションが大幅にずれている印象を与えます。
良いところと悪いところをそれぞれ相殺しあっている印象で、
全体的に見れば、やはり可もなく不可もなくです。
総合的な評価：３
前半は見応えあり、中盤はそこそこいける、終盤は……
といった感じでしょうかね。
実質的な評価としては2.5点。
迷うけれども、最終的には一応他人に奨められるってところでしょうか。
戦場のヴァルキュリアの個人的総評
最初はゲーム同様に斜線で陰影をつける独特の作画で、
かなりアクが強い印象を受けましたね。
ただしストーリーが進んでいくほど、そういう手法が消えていきましたが……
前半で第７小隊を中心(といっても、主にウェルキンとアリシアですが)に、
ゆったりとした感じで物語が進行していた弊害なのか、
中盤に差し掛かる辺りから徐々に駆け足になっていく感じです。
ウェルキン・アリシア・イサラ以外の小隊メンバーは、
兵舎での日常にこそ個性が現れるものの、
戦場に出れば単なる歩兵ユニット化していますね。
(所謂、国盗りSLGに於ける武将ユニットが保有する兵士状態)
帝国側にしても描かれているのはセルベリアが中心で、
イェーガーやグレゴールは何のために居たのか判らない状況です。
後期OPアニメーションにしても、さっさと覚醒アリシアを出したり、
ラストカットでイサラを描いていなかったりと、
何でそこまでやるのかな？と言いたくなるようなネタバレのオンパレード。
ウェルキンとアリシアを主線軸に描きすぎているため、
コーデリアがダルクス人である理由など謎のままに終わって、
結局ヴァルキュリア人は便利アイテム扱いに終始していますね。
ウェルキンとアリシアの恋愛以外の部分が、非常に薄い作品です。
GA 芸術科アートデザインクラス
GA 芸術科アートデザインクラスの評価。
各項目は５点満点です。
ストーリー：３
芸術科の高校生の日常や学校生活を、
様々な美術や芸術を用いて面白おかしく表現するという趣旨ですが、
専門的な用語なども出てくるので取っ付き難い感じはありますね。
キャラクター性：４
一見すると判り難いように感じますが、実はしっかりとキャラが固定されていて、
それが互いを打ち消すことなく引き立っていますね。
キャラクターとしての完成度は非常に高いです。
画：４
美術や芸術を扱う作品ゆえなのか、
きちんとメリハリがついた安定した作画です。
背景の配置や色使いなどもムラが殆ど存在しないですね。
演出：５
意外に難しい題材であるにも拘らず、
楽しく判りやすくという製作側の意図がはっきりと伝わってくる演出です。
音楽：４
OPが若干アップテンポですが、全体的に落ち着いた感じの選曲ですね。
総合的な評価：４
絵に興味がある人なら勿論の事、興味がなくてもそれなりに楽しめます。
素人さんにはかなり難しい専門用語が出てきたりしますけど、
ギャグアニメとしてもお奨めは出来ると思いますよ。
GA 芸術科アートデザインクラスの個人的総評
最近急激に増えてきているまんがタイムきらら系の作品です。
美術や芸術を扱うと言う点ではひだまりスケッチと被るかと思いきや、
GAの方は美術系に比重を置いているため、
ほんわかとした雰囲気の中でもかなりまじめですね。
そういう作品スタイルなために最初はちんぷんかんぷんになり、
取っ付き難い難しい作品と思われているためなのか、
どうもあまり評価されていない感じではありますね。
(少なくとも私が見た範囲では、あまり高評価は得ていないですね)
キャラ系統は異なりますが、
同じ題材をモチーフにしたスケッチブックと比べても、
GAはかなり美術色が強い作品ですから、
やはり敬遠されてしまうのかもしれませんね。
第１話もそうですが、たまに突拍子もない繋がりがあるのも、
評価が低くなってる一因なのかもしれません。
まあこの作品は１話完結なのではなく、
１話の中で複数のお話が詰め込まれているんですけどね。
だからこそパートの途中で完結して、次のお話に移ったりするから、
突拍子もなく感じるのかもしれませんけど……
グダグダと引き伸ばすより、潔いと思いますね。
しかしGAは集計結果もきっと、低評価のまま終わるんでしょうねw
個人的にはOVA版も楽しみなんですが……
宙のまにまに
宙のまにまにの評価。
各項目５点満点です。
ストーリー：４
モチーフとするのが難しそうな天文部でどうなることかと思いましたが、
上手くバランスを取れた良いストーリーになってますね。
キャラクター性：４
人数は多すぎず、少なすぎず。それぞれが個性を十分に発揮しています。
画：４
キャラの作画に関しては若干と言ったところでしょうか。
しかし星空の作り込みは圧巻ですね。
演出：４
綺麗に作り込まれた星空と、効果的なカットイン。
引きのタイミングなど、
カメラワークも星空の魅力を十分に引き出せていると思います。
音楽：４
星空というテーマに沿った、よい選曲だと思いますね。
総合的な評価：４
見る前はあまり期待していなかった作品の一つですが、
これはお奨め出来る作品です。
宙のまにまにの個人的総評
見る前は今までとパターンが異なる学園恋愛物かと思っていましたが、
見ていくうちにそれが誤りであったことが判りますね。
天体観測に興味がある人はその魅力を再確認し、
興味がなかった人にも興味を抱かせるような作品。
星空の作り込みが本当に凄くて、
自分でも見に行きたいと思わせるような仕上がりです。
かといって、ただ星空を眺めるだけなのかと思えば、
学園の日常や恋愛要素も上手く絡めてあって、
しっかりとバランスを取れた作品になっていますね。
サブタイトルをOPに織り込む手法に最初は戸惑いましたが、
慣れてしまえば逆に本編にきっちり集中出来るので、
これはこれでありかな、と。
朔・美星・姫(＋ふーみん？)の恋愛関係があまり描かれておらず、
そこが不満といえば不満な点ですが、１クールという枠の中では、
そこを敢えて掘り下げなかったのは結果的に正解だったでしょうね。
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２００９年９月終了アニメを評価してみる その２
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