花火大会 [横浜ベイスターズ2010]
試合に於ける勝敗の８割は投手で決まる。
といわれている様に、投手の出来・不出来で勝敗が変わるスポーツ。
まあ、そもそも野球というスポーツには時間制限が無く、
相手より１点でも多く点を取って勝つことを目的としたスポーツなわけで、
当然のことながら相手に点を取られてしまえば勝てない。
だからこそ、投手が相手チームの攻撃を如何に抑えられるかが、
勝敗に大きく関ってくるわけですが、投手がダメだといくら攻撃しても勝てませんね。
さて、オールスター前となる前半戦最後の９連戦の最初のカード、
横浜は当面の、そして恐らく今シーズンは最後まで争う事になるであろう、
広島との３連戦をここまで１勝１敗として迎えた３戦目だったが、
本日の横浜対広島第１４回戦は
広島 １２－６ 横浜 で、カープの勝利です……
本日の先発は横浜が予想通り三浦、広島の先発は齊藤。
今シーズンはここまで不調ながらも、全体的に広島との相性はいい番長なので、
試合開始前まではある程度楽観視しており、
１番東出をピッチャーライナーに仕留めると、３番赤松には粘られるも、
２番梵共々連続三振に仕留めて期待通り上々の滑り出し。
１回裏には１番下園のヒットと２番石川の送りバント、
３番内川のタイムリーツーベースで早々と先制点を奪うのだが、
直後に横浜ファンを待ち受けていたのは鯉の悪夢だった。
先制点を貰った直後の２回表、セオリーとしては絶対に点を与えたくない場面で、
ましてや先頭打者を出塁させるのだけは避けたい場面。
三浦は先頭打者の４番嶋に対し、最悪な四球での出塁を許してしまうと、
５番廣瀬にヒットを許して無死１・２塁。
６番岩本・７番石井琢朗を打ち取り、無失点のまま２死まで漕ぎ着けた三浦ではあったが、
続く８番倉にレフトスタンドへスリーランホームランを被弾し、
瞬く間に試合を引っ繰り返されてしまったのだが、
これは花火大会の始まりを告げる最初の一撃でしかなかった。
３回表こそ無失点で切り抜けた三浦だったが、４回表に再びカープ打線に捕まってしまう。
廣瀬・岩本に連打を浴び、石井の送りバントで１死２・３塁とされると、
前の打席でスリーランを浴びた倉にライトへのタイムリーを浴びて４点目を失うと、
９番齊藤にも送りバントを決められ、東出にセンターへのツーベースを許して６失点目。
三浦はこの回終了と同時に降板を余儀なくされたが、
横浜にとっての悪夢は此処からが本番だった。
以降の投手陣に関しては４番手登板の加藤康介以外、悲惨としか称しようがなかった。
５回表から２番手として久しぶりに登板する事となった小林だが、
２週間以上登板間隔が開いてしまった影響からなのか、
いきなり赤松にツーベースを許すと嶋に進塁打で３塁へと進められる。
続く廣瀬に粘られるも三振に仕留めて凌ぎ切ったかと思われた矢先、
岩本に２試合連発となるツーランホームランを許して８点目を献上してしまう。
無論、横浜はただ黙ってやられているわけではなかった。
毎回のようにランナーを出し、反撃を試みてきたのだが、
いつものように攻撃が繋がらずなかなか得点を奪うことが出来ない。
そんな中で６回裏に６番ハーパーがヒットで出塁すると、
７番藤田の進塁打と８番武山のツーベースでようやく１点を返し、
２死２塁から下園がツーランホームランを放って４点差まで追い上げるが、
直後の７回表に登板した３番手の高崎が梵にソロホームラン、
嶋のヒットの後に廣瀬にツーランホームランを被弾し、
折角取り返した３点をあっさりと献上してしまう。
８回裏には先頭打者の藤田が出塁し２塁へ進塁、
(広島は盗塁無視で守備に入らなかったため、盗塁記録は付かず)
武山は三振に倒れるも代打・佐伯のレフト線へのヒットと、
レフトの守備に入っている途中出場の迎の送球ミスで１点を返すが、
９回表には４番手として登板した元・ホークスの篠原が、
先頭打者の迎にソロホームランを浴びて１２点目を失う。
９回裏に村田のツーベースと代打・金城の進塁打、
ハーパーのヒットで１点を返すがそれでも６点のビハインドを背負った状況では如何ともし難く、
続く藤田・武山がいずれも凡退してそのまま試合終了。
見事なまでの投壊によって花火大会を演出し、広島相手に負け越してしまった。
今日の試合に関して横浜と広島の何処に差があったか？と問われれば、
いたって単純で「投手の差」なんですよね。
もっと厳密に言えば、投手力というか、投手の質の差、でしょうね。
先発投手で悪いなりにそこそこ抑えてくれるのは清水・加賀・おまけでランドルフと大家、
中継ぎ投手にいたっては山口しか居ません。
これで勝つには先発が８回まで投げきるか、８回から山口投入し続けるか、
中継ぎ使い切る覚悟で７・８回を凌ぐしか他に手がありませんね。
ハーパーが加わったことで得点力が向上しましたし、
問題は本当に投手陣なんですけど、さすがに此処は一朝一夕では改善出来ませんしね。
２００７年に４位に入った弊害というべきなのか、
磨耗した投手陣の力を回復出来ずに一時的に投壊を食い止めはしているものの、
結局前年で投壊を食い止めるだけで立て直せないでいたツケが、
前年度の投手陣の柱に圧し掛かって投壊が更に進む、といった悪循環をしている気も……
まあ、三浦に関しては勤続疲労というより劣化、と言った方が正しい気もしますが。
打線のほうも１・２番に関してはいつまで耐えればいいんでしょうね？って気もします。
下園は一発も打てる意外性はあるし、選球眼も良いので四球を選べるから出塁率も高い。
しかし足が速いとはいえず、盗塁する可能性は現状ではほぼ０。
一方石川は足も早く積極的に盗塁を仕掛けられるけど、選球眼はそこそこ。
ファウルで粘れるけどなかなか四球を選べないため、
打率＝出塁率になってしまうのがネックですね。
下園が盗塁できるようになるか、石川が選球眼を磨くか、両方を実践するか……
３番目がベストなんですけどねw
下園はオフに片岡に弟子入りしたらどうだろうか？と本気で考えてしまいます。
さて、明日から巨人３連戦となる横浜ベイスターズ。
恐らく清水・大家・加賀の順番で登板すると思われますが、
どれも勝てそうでどれも勝て無さそうな気がするのは私だけでしょうかね？
まあ、ひょっとしたら日曜辺りにブーチェックがまた先発で投げるかもしれませんが。
一応５連敗は覚悟して巨人戦を迎えようと思います。
そういえば明日から横浜もホームではサマーユニ着用か……
といわれている様に、投手の出来・不出来で勝敗が変わるスポーツ。
まあ、そもそも野球というスポーツには時間制限が無く、
相手より１点でも多く点を取って勝つことを目的としたスポーツなわけで、
当然のことながら相手に点を取られてしまえば勝てない。
だからこそ、投手が相手チームの攻撃を如何に抑えられるかが、
勝敗に大きく関ってくるわけですが、投手がダメだといくら攻撃しても勝てませんね。
さて、オールスター前となる前半戦最後の９連戦の最初のカード、
横浜は当面の、そして恐らく今シーズンは最後まで争う事になるであろう、
広島との３連戦をここまで１勝１敗として迎えた３戦目だったが、
本日の横浜対広島第１４回戦は
広島 １２－６ 横浜 で、カープの勝利です……
本日の先発は横浜が予想通り三浦、広島の先発は齊藤。
今シーズンはここまで不調ながらも、全体的に広島との相性はいい番長なので、
試合開始前まではある程度楽観視しており、
１番東出をピッチャーライナーに仕留めると、３番赤松には粘られるも、
２番梵共々連続三振に仕留めて期待通り上々の滑り出し。
１回裏には１番下園のヒットと２番石川の送りバント、
３番内川のタイムリーツーベースで早々と先制点を奪うのだが、
直後に横浜ファンを待ち受けていたのは鯉の悪夢だった。
先制点を貰った直後の２回表、セオリーとしては絶対に点を与えたくない場面で、
ましてや先頭打者を出塁させるのだけは避けたい場面。
三浦は先頭打者の４番嶋に対し、最悪な四球での出塁を許してしまうと、
５番廣瀬にヒットを許して無死１・２塁。
６番岩本・７番石井琢朗を打ち取り、無失点のまま２死まで漕ぎ着けた三浦ではあったが、
続く８番倉にレフトスタンドへスリーランホームランを被弾し、
瞬く間に試合を引っ繰り返されてしまったのだが、
これは花火大会の始まりを告げる最初の一撃でしかなかった。
３回表こそ無失点で切り抜けた三浦だったが、４回表に再びカープ打線に捕まってしまう。
廣瀬・岩本に連打を浴び、石井の送りバントで１死２・３塁とされると、
前の打席でスリーランを浴びた倉にライトへのタイムリーを浴びて４点目を失うと、
９番齊藤にも送りバントを決められ、東出にセンターへのツーベースを許して６失点目。
三浦はこの回終了と同時に降板を余儀なくされたが、
横浜にとっての悪夢は此処からが本番だった。
以降の投手陣に関しては４番手登板の加藤康介以外、悲惨としか称しようがなかった。
５回表から２番手として久しぶりに登板する事となった小林だが、
２週間以上登板間隔が開いてしまった影響からなのか、
いきなり赤松にツーベースを許すと嶋に進塁打で３塁へと進められる。
続く廣瀬に粘られるも三振に仕留めて凌ぎ切ったかと思われた矢先、
岩本に２試合連発となるツーランホームランを許して８点目を献上してしまう。
無論、横浜はただ黙ってやられているわけではなかった。
毎回のようにランナーを出し、反撃を試みてきたのだが、
いつものように攻撃が繋がらずなかなか得点を奪うことが出来ない。
そんな中で６回裏に６番ハーパーがヒットで出塁すると、
７番藤田の進塁打と８番武山のツーベースでようやく１点を返し、
２死２塁から下園がツーランホームランを放って４点差まで追い上げるが、
直後の７回表に登板した３番手の高崎が梵にソロホームラン、
嶋のヒットの後に廣瀬にツーランホームランを被弾し、
折角取り返した３点をあっさりと献上してしまう。
８回裏には先頭打者の藤田が出塁し２塁へ進塁、
(広島は盗塁無視で守備に入らなかったため、盗塁記録は付かず)
武山は三振に倒れるも代打・佐伯のレフト線へのヒットと、
レフトの守備に入っている途中出場の迎の送球ミスで１点を返すが、
９回表には４番手として登板した元・ホークスの篠原が、
先頭打者の迎にソロホームランを浴びて１２点目を失う。
９回裏に村田のツーベースと代打・金城の進塁打、
ハーパーのヒットで１点を返すがそれでも６点のビハインドを背負った状況では如何ともし難く、
続く藤田・武山がいずれも凡退してそのまま試合終了。
見事なまでの投壊によって花火大会を演出し、広島相手に負け越してしまった。
今日の試合に関して横浜と広島の何処に差があったか？と問われれば、
いたって単純で「投手の差」なんですよね。
もっと厳密に言えば、投手力というか、投手の質の差、でしょうね。
先発投手で悪いなりにそこそこ抑えてくれるのは清水・加賀・おまけでランドルフと大家、
中継ぎ投手にいたっては山口しか居ません。
これで勝つには先発が８回まで投げきるか、８回から山口投入し続けるか、
中継ぎ使い切る覚悟で７・８回を凌ぐしか他に手がありませんね。
ハーパーが加わったことで得点力が向上しましたし、
問題は本当に投手陣なんですけど、さすがに此処は一朝一夕では改善出来ませんしね。
２００７年に４位に入った弊害というべきなのか、
磨耗した投手陣の力を回復出来ずに一時的に投壊を食い止めはしているものの、
結局前年で投壊を食い止めるだけで立て直せないでいたツケが、
前年度の投手陣の柱に圧し掛かって投壊が更に進む、といった悪循環をしている気も……
まあ、三浦に関しては勤続疲労というより劣化、と言った方が正しい気もしますが。
打線のほうも１・２番に関してはいつまで耐えればいいんでしょうね？って気もします。
下園は一発も打てる意外性はあるし、選球眼も良いので四球を選べるから出塁率も高い。
しかし足が速いとはいえず、盗塁する可能性は現状ではほぼ０。
一方石川は足も早く積極的に盗塁を仕掛けられるけど、選球眼はそこそこ。
ファウルで粘れるけどなかなか四球を選べないため、
打率＝出塁率になってしまうのがネックですね。
下園が盗塁できるようになるか、石川が選球眼を磨くか、両方を実践するか……
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まあ、ひょっとしたら日曜辺りにブーチェックがまた先発で投げるかもしれませんが。
一応５連敗は覚悟して巨人戦を迎えようと思います。
そういえば明日から横浜もホームではサマーユニ着用か……
2010-07-15 23:50
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