浪花のジョーはハードパンチャー [横浜ベイスターズ2010]

昨日はシアトルからやってきたジョージ・マッケンジー……じゃなかった、
城島にしてやられた開幕戦ですが、今日も今日とてなかなか見応えのある試合。
まあ、途中を除けばですが。
さて、本日の横浜対阪神第2回戦は、
横浜 3-4× 阪神 で、タイガースの勝利です……


本日の先発は横浜が予想通り寺原、
阪神は新人王を獲った2007年以来の復活を目指す4年目の上園。
てっきり能見だと思っていたんですが、ここで上園を使ってきましたか……

上園は初回以外、寺原は5回以外、
ヒットや四球で毎回一人はランナーを出すものの後続を切って取り、
前半の5イニングを1時間で終了するというかなりハイペースな試合だが、
息詰まる投手戦は後半に入った6回表に様相を変える事となる。

6回表、先頭の1番石川がセンターオーバーのツーベースで出塁すると、
上園がこの日2つ目となるボークで労せず無死3塁となり、
2番早川はフルカウントまで追い込まれるも四球を選んで無死1・3塁。
ここで3番内川はライトに犠牲フライを放って先制すると、
4番村田の2試合連続となるツーベースで、
1塁ランナーの早川が生還し2点目。
昨日に続いてまたしても横浜が先制する。

後続を2番手の筒井に押さえ込まれ、3点目を奪うことが出来なかった横浜。
寺原は筒井の代打である狩野にファーストゴロを打たせるが、
投内連携のミスで狩野を出塁させてしまったことからリズムを崩してしまい、
1番マートンにセンターへのタイムリーツーベースを許して1点を返される。
続く2番平野にはキッチリと送りバントを決められて1死3塁のピンチを招き、
3番鳥谷にはセンターオーバーのタイムリースリーベース、
4番金本にライトへの犠牲フライを打たれ、
昨日同様先制した直後にミスから逆転を許してしまった。

横浜は2番手の牛田が阪神打線を抑え込んで点差を保つ。
一方ここから阪神は当然のことながら必勝リレー体制に移るのだが、
先発から中継ぎに復帰した久保田が7回を3人で抑え、
昨日と同じく8回はメッセンジャーが登板。
しかしメッセンジャーは先頭の石川にレフトオーバーのツーベースを打たれると、
早川に送りバントを決められ、またしても内川の犠牲フライで同点に。
これで寺原の負けと筒井の勝ちは無くなり、勝負は振り出しに戻る。

9回裏の攻撃がクリーンナップから始まる阪神は、9回表に藤川を投入。
点を取れなければ後が無い横浜は9回裏、
開幕直前に抑えに戻る事となった山口を登板させ、
共に無得点のまま勝負は延長戦へ突入する。
1イニングで藤川が退いた10回表、
この回先頭の8番吉村が6番手の江草からレフト前ヒットで出塁し、
勝ち越しのチャンスを作り出すが、
前の回から守備で入った9番藤田が送りバントを試みるも失敗。
ランナーとして入れ替わった藤田の代走として野中を起用するが、
石川の打球はセカンドゴロで再びランナーが入れ替わった挙句、
石川は江草によって誘き出されて塁間に挟まれ、チャンスをふいにしてしまう。

そして10回裏、イニング跨ぎで登板する事となった山口は、
代打の桧山にバットを折られながらもライト前へ運ばれ、
8番桜井を三振に取るものの途中出場の9番葛城の打球はレフト線へ運ばれる。
この打球が京セラドームに新設された観客席に飛び込み、
エンタイトルツーベース扱いで1死2・3塁のピンチに陥る。
1番マートンを敬遠することで満塁策を選択した横浜は、
代打関本を浅いセンターフライに、3番鳥谷をライトフライに打ち取り、
葛城のエンタイトルという運にも助けられて危機を脱したはずだったが、
ドラマは11回裏に待っていた。

11回の攻防は横浜が内川から、阪神は4番金本からという好打順。
しかし横浜は2年目の西村憲に三者凡退に抑え込まれると、
山口に代えて4番手として木塚を投入。
木塚が金本と5番新井を打ち取り、
城島に対しては外角低めのギリギリを突く投球。
このまま城島を敬遠気味に歩かせてから後続を打ち取ることで、
今日はこのまま引き分けかと思われていた矢先、
カウント2-0から外角高目に入った木塚の失投をレフトスタンドに運ばれサヨナラ負け。
2日連続で城島にしてやられる結果となった。
あそこは完全に敬遠でも良かった気がするんですけどね。


1時間遅れで始まった中日は勝利を納め、横浜は2連敗。
唯一のナイトゲームで東京ヤクルトが負けない限り、
横浜は早くも単独最下位という状況になりました。
エラーが付く付かないに関らず、
ミスがそのまま失点に繋がっているという状況は昨年と変わっていませんが、
一応失点は少なくなってきている気もします。
あとは今のところなにかと不運な当たりに泣かされている感じでしょうかね。
その中で光明はやはり打撃陣の粘りが格段に上がった事でしょうか。
尤も、まだまだ雑な攻撃が多いようにも見受けられますが……

オープン戦後半から好調を維持している感がある村田とは対照的に、
オープン戦後半から調子が落ち込んでいるカスティーヨ以降の打者。
ここが自動アウト化すると全く意味が無いんですけどね……

阪神がEXAM-SYSTEM……じゃなかった、江草を使ってくれたお陰で、
今年の石川の試金石ともなりましたが、
左が全くと言って良いほど打てなかった昨年より格段に成長していますね。
まあ、長打は無いとタカを括っていた金本の守備にも助けられましたが、
江草から打てるのであればまずは一安心、といったところでしょうか。

久しぶりに見た牛田はそれほど速いというイメージでは無いけど、
球威があるのか2イニングをしっかりと押さえてくれたのは大きいです。
あとは彼が1年を通して稼動できれば言うこと無いんですけどね。
逆にイニング跨ぎの不安を露呈させたのは山口。
まあ、不運な当たりに泣かされている面もありますが、
葛城の打球に関してはエンタイトルで助かった、と言うべきでしょうね。
代走が俊足の藤川俊だったので、
エンタイトルでなければあそこで終わっていたでしょう。
山口は1イニング限定で起用した方が一番いい気がしますね。

さて、明日の先発は横浜は間違いなく藤江で来るでしょう。
まあどうしても勝ちたいと思うなら読売戦を棄てて清水という可能性もありますが、
明日を藤江、火曜日のホーム開幕戦を清水が妥当でしょうね。
藤江は打線の援護に恵まれなかったり、救援陣が打ち込まれたりと、
昨年は不運に泣かされてきたわけですが、明日こそ初勝利が欲しいですね。
一方阪神は上園が投げたので、追加登録をしない限り能見で確定ですね。
ただ、能見は横浜との相性があまり宜しくないので、
どうなるか楽しみでもありますが……


しかし東京ドームはゴンザレスが早々と4失点ですか。
お陰で横浜の単独最下位が濃厚になってきましたけどね……


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ロック

10回の攻撃を読んでも、うまく行ってないなぁという感じですね。
バントを失敗すると、雰囲気が変わってしまったりするし、
見てる方も「あー」となってしまいます。

>エンタイトルツーベース扱い
最近の球場はフェンスが高いので、久しぶりに聞く言葉ですねw
by ロック (2010-03-28 12:06) 

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