楽な展開がいつの間にか…… [横浜ベイスターズ2010]

最下位に転落した東京ヤクルトは昨日の由規に続いて石川も炎上。
村中を横浜戦に回した代償はあまりにも大きく、
巨人に成すすべなくやられている感じですね。
一方巨人を3たてして勝率で首位に立ったはずの阪神は中日に2連敗を喫し、
再びゲーム差を広げられている状況。
パ・リーグでは、4月不調に陥っていた唐川が復調したようで、
再び千葉ロッテが加速を開始した反面、日ハムの不調は深刻なレベル。
AクラスとBクラスの差が徐々に開き始めていますね。

長かった9連戦も残り2試合、
昨日は不調のマエケン相手ですら打ち崩すことが出来ずに広島に並ばれた横浜は、
4カード連続勝ち越しを狙うためにも今日は絶対に落とせない試合。
その横浜対広島第8回戦は
広島 5-6× 横浜 で、ベイスターズの勝利です[手(チョキ)]


本日の先発は私の予想通り横浜は広島キラーの寺原、
広島は前回同様に齊藤という顔合わせ。
寺原は1回表に3番天谷に対して四球を与えるものの、
1番東出をレフトフライ、2番梵をサードゴロ、4番栗原をセンターフライに仕留め、
前回とは一転して上々の立ち上がりを見せるのだが、
2回表1死から6番フィオに内角低めのカットボールをライトスタンドへ運ばれ、
広島に先制を許してしまう。

横浜の反撃は3回裏。
先頭の7番下園がセンターへのツーベースで出塁すると、
8番武山の進塁打と9番寺原のサードゴロ、1番井手は四球で出塁し、
2死1・3塁で広島戦好調の2番石川がレフトへタイムリーツーベースで同点とすると、
3番内川が走者一掃のタイムリーツーベースで3点目を奪って試合を引っ繰り返す。
続く4番村田がバックスクリーン横に飛び込むツーランで5点目を奪い、
横浜が一気に突き放した。

広島先発の齊藤に集中打を浴びせて試合を引っ繰り返し、
このまま寺原が完投で逃げ切るのかと思われた矢先の4回表、
肝心の寺原に突如として異変が襲い掛かる事となる。
天谷をセカンドゴロ、栗原をショートゴロに仕留め、
簡単にツーアウトを奪ったかに見えた寺原だったが、
5番廣瀬にレフトスタンドへソロホームランを浴びると、
フィオにはストレートの四球、7番小窪に死球を与え、8番倉にまでストレートの四球と、
2死満塁のピンチを背負う事となる。
この場面で代打嶋に対し2球目を投じる準備に入ろうとしていた寺原を内川が制し、
横浜ベンチは治療と称して寺原を一度ベンチ裏へと戻らせるが、
そのまま寺原は降板となり、2番手の真田が緊急登板する事となる。

後を受けた真田は嶋をショートゴロに打ち取りピンチを脱すると、
5回は広島打線を三者凡退に仕留めるが、
6回表に栗原にヒット、フィオに四球、倉に死球を与えてまたしても2死満塁。
ここで広島は代打の切り札・前田智を投入するが、
前田のライトへのファールフライを下園がフェンスギリギリで捕球し、
真田は辛うじて無失点で切り抜けて役割を果たす。

3点リードで迎えた終盤の7回。
となれば、これまで逃げ切ってきた江尻・牛田・山口による、
SSSのリレーで横浜の勝ちは濃厚だったのだが、
SSSの1番手として7回のマウンドに上がった牛田は、
東出・梵を連続三振に仕留めるも天谷にソロホームランを浴びて2点差。
8回には江尻が先頭の廣瀬にストレートで四球を与えると、
フィオ・小窪に連打を浴びて1点差まで迫られてしまい、
代打石井をショートゴロに仕留めて辛うじて同点を阻止するも1死1・2塁。
横浜はまたしても山口を前倒しでの投入を余儀なくされる。

8回のピンチを凌ぎきった山口ではあったが、
9回表に先頭の梵を三振に仕留めるも、天谷にはライト前ヒット。
栗原にはフェンス際まで下がっていた外野守備が裏目に出る形で、
セカンドとライトの間に落ちるポテンヒットを許してしまう。
続く廣瀬に対しては代走の赤松が盗塁したことで満塁策を選択するが、
今日は当たっているフィオにライト前ヒットを許し、
遂に同点まで追いつかれてしまう。

小窪をサードゴロ併殺に仕留めて辛うじて同点で凌ぎはしたものの、
試合の流れは完全に広島に傾いた状態で迎えた9回裏の攻撃。
先頭打者である途中出場の藤田が、
広島4番手の高橋健からレフト前ヒットで出塁すると、
広島の守備に相次いでミスが生まれる。
下園の一塁線への送りバントを処理した高橋が2塁へ悪送球。
高橋の野選で無死1・2塁として武山は3塁戦に送りバントを試みるが、
小窪が判断ミスで3塁ベースから離れていたために送りバントは成功。
一打サヨナラの場面で広島は満塁策で代打稲田を敬遠し、
当たっていない井手との勝負を選択したが、
ミスの連鎖で流れを手放してしまった広島に勝利の女神が再び微笑むことは無かった。
ツーストライクと追い込まれていながら、
井手の放った打球はサード小窪の脇を抜けてレフトへ。
4点リードの楽勝ムードから一転、
投手陣の思わぬ誤算によって追いつかれたが、
最後は相手のミスにつけ込んで横浜は辛くもサヨナラ勝ちを決めた。


広島キラーの寺原に5点の援護で「今日は楽勝」とか思っていたわけですが、
4回表に急激に打ち込まれた挙句突然寺原が引っ込んでしまって、
一体何が起こったのか見ていてさっぱりわかりませんでした。
どうやら肘に違和感があって球威や制球が一気に低下したようですが、
真相については良く判りません。
しかし、寺原は昨年同様交流戦前に離脱でしょうかね?
まあ、日程の緩い交流戦なら先発4人位でも凌ぐことは出来ますが、
もし寺原が離脱するとか、前半戦絶望とかになるとかなりきついですね。

緊急登板の真田は6回に満塁のピンチを招きはしたものの、
辛うじて無失点で切り抜けることが出来ました。
一応調子は上向いている感じでしょうね。
逆に調子が落ちてきている印象があるのは江尻と牛田で、
両者ともここまでフル回転に近い状態ですからお疲れモードでしょう。
誰でもいいから先発投手が早く完投してくれると良いんですけどね……
明日で9連戦は終わるわけですが、この9連戦も中継ぎ酷使でしたね。
先発投手がせめて8回まで投げてくれると、
牛田や江尻の負担も軽減するし調子も上向くと思うんですが、
如何せん此処まで先発が終盤まで投げたのは清水の8回が最長なので、
開幕から1ヵ月半の中継ぎ投手の負担は半端無いです。
明日の清水に完投勝利を期待しましょうかね。

移籍してきてから此処まで仕事らしい仕事をしてこなかった井手w
9回裏に稲田を敬遠された瞬間、内野ゴロ併殺で10回表に勝ち越されて負け、
というのを覚悟していたんですが、大きな仕事をやってくれましたね。
まあ、3回表にも粘って繋いだことで集中打を引き寄せましたし、
今日の井手はようやく期待に応えてくれた、といったところでしょうかね。
負けていれば明日に引き摺りかねない試合展開だっただけに、
最後の一振りは大きかったです。
しかし見ている方はハラハラドキドキの展開かもしれませんが、
冷静に振り返ると今日の試合も壮絶な譲り合いだったんですね……

春だというのに寒い日が続いていた4月とはうって代わって、
5月に入ってからは暖かい陽気が続いているわけですが、
まるで気温の上昇を待っていたかのように調子が上がってきた村田。
1ヶ月ちょっとで4本しかなかったホームランが、5月に入ってから2本目で、
ようやくエンジンが暖まってきた、といったところでしょうかね。
この調子で本塁打の量産を期待したいところです。

そして広島戦では大当たりしている石川。
まあ、大当たりしているのは広島戦だけでは無いんですけど、
上位チームと当たった時にも同じように打ち続けてくれると、
チームにとっては心強いですね。


さて、明日はいよいよ9連戦最終日。
これが終われば1日空いて3連戦(チームによっては2連戦)を消化し、
いよいよ来週からは交流戦がスタートする事になります。
横浜は交流戦でパ・リーグ首位の千葉ロッテといきなりぶつかるため、
少しでも借金を減らしてから交流戦に望みたいところですね。
明日の横浜先発は清水でしょう。
前回膝に打球を受けているので、巨人戦の三浦との相性と、
大事を取って三浦という可能性も無きにしも非ず。
なにより明日の試合の後巨人戦まで2日空くため、
三浦が前回同様崩れた場合に中継ぎに多少の無理強いをして乗り切る可能性も。
ただ個人的にはフル回転の中継ぎを休ませるために清水に完投して欲しいですね。
一方広島の先発は前回同様スタルツでしょう。
4カード連続勝ち越しを狙って欲しいです。

しかし、オリックスも投壊が酷すぎますね……
今日も大量失点で負けてます。

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