Fate/Zero補足情報その18 [Fate/Zero]

色々と謎の多いFateのストーリーや難解な専門用語を、少しでも理解出来るような補足情報です。
今回は第18話からの補足情報を色々と書いていきます。

Q1:なんでいきなり過去編?というか過去編って必要なの?
A1:まず過去編の必要性の有無ですが、必須といえます。
   というより過去編を描かないと、何故切嗣があそこまで冷酷な人間になったのかを理解出来
   ないという理由が一つ。もう一つの理由は、過去編を描かないと聖杯に託す切嗣の願望が見
   えてこないからです。
   正確には、切嗣の願望が恒久的な世界平和であることは既に明かされているものの、何故
   それを望むのか、という動機の部分が全く見えてこないからですね。
   つまり世界平和を望む動機の部分を明らかにするために、過去編が必要だったわけです。
   なによりこの過去編は、この作品のラストシーンにも繋がってくる重要な部分なので、省くわけ
   にはいかなかった、というのもあります。

Q2:今回の過去編って、本編からどの位前の時間軸なの?
A2:20年前です。
   まず本編に於ける切嗣の年齢ですが、切嗣は第4次聖杯戦争終了の5年後に享年34歳で
   この世を去っています。本編は第4次聖杯戦争の真っ只中であり、享年から逆算すると本編
   中の切嗣の年齢は29歳である事が判明しています。
   そして過去編に於いて判明しているのは、シャーレイが切嗣よりも4歳年上であるという事と、
   彼女が13歳だったという2点です。この事からアリマゴ島に居た時点での切嗣の年齢は9歳
   であり、本編との年齢差から20年前の出来事である、と導き出されるわけです。
   なお切嗣は幼少期から父親と共に世界中を転々としており、島に移住してきてから1年程度
   しか経っていません。

Q3:シャーレイは何故試薬を持ち出したの?
A3:彼女が試薬を持ち出した理由は恐らく二つあります。
   一つは彼女自身が語っていた通り村人、とりわけ教会のシモン神父に対して矩賢の研究の
   素晴らしさと正統性(と彼女は思い込んでいるが)を証明する意図があったこと。
   そして恐らくもう一つの理由は、自身の有能さを矩賢に認識させて助手としてではなく弟子と
   して、矩賢の研究に携わりたいという意図があったと思われます。
   そして両方の目的を同時に為す手段が自身に用いての研究の証明と考え、密かに試薬を持
   ち出した結果が、あの惨劇と推測出来ます。

Q4:なんで神父はあっさりとやられたの?
A4:所謂、表側の人間だったからです。
   シモン神父は聖堂教会から派遣されてきた神父ではありますが、この聖堂教会には表向きの
   顔と言峰親子が所属する裏の顔が存在し信徒は無論のこと、教会に所属するものの大半はこ
   の裏の顔を殆ど知りません。神父ならば精々悪魔祓いの部署があることを知っているレベルで、
   対魔術師戦闘や対悪魔戦闘の訓練など受けていないものが殆どなのです。
   これまでに登場している聖堂教会の関係者は、表側の聖堂教会から見れば存在していない部
   署に所属している人たちばかりでしたが、シモン神父は本来の聖堂教会である表側の人間な
   ので、こういう事態に自力で対処する手段を持ち合わせていなかっただけです。

Q5:代行者と魔術協会の到着がやたらと早いのは何故?
A5:代行者に関してはシモン神父からの報告が色々と駆け巡るうちに彼らの耳に入り、最も近くに
   居た代行者が派遣されただけだと思います。
   魔術協会側の介入が早かったのは、彼らが矩賢の潜伏地域を特定して監視していたからです。
   本来魔術協会は封印指定を受けて逃亡した魔術師に対して、執拗に追い回すようなまねはし
   ません。何故なら相手を追い回しているよりも放置しておいて、封印指定を受けた魔術師が研
   究を進めたり完成させるのを待ってから回収した方が効率が良いからです。
   そのため本来なら逃亡されても問題視はしないのですが、矩賢はこれまでにも潜伏先で色々
   と厄介な問題を引き起こしながら逃亡を続けているため、業を煮やした魔術協会側が彼を捕縛
   するために追っ手を差し向け続けています。(切嗣の母親の死因はこれ)
   魔術協会は矩賢の潜伏先がアリマゴ島らしいことを突き止め、調査のために数人の魔術師を
   派遣した矢先に今回の事件に遭遇したわけです。

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Fate/Zero 第18話 [Fate/Zero]

Fate/Zeroの第18話を見ました。
目的を達するためには悪辣な手腕によって障害を排除する事を厭わない衛宮切嗣。
かつて魔術師殺しの名で魔術世界を震撼させた彼に秘められた過去とは……

-#18 遠い記憶-

第4次聖杯戦争に於いて戦いの裏側で暗躍する、セイバーの真のマスターである衛宮切嗣。
魔術の存在を単なる道具の一つとして割り切り、魔術師であるが故に魔術師の思考や判断を
推測し、おおよそ魔術とは無縁な方法で魔術師を狩っていく対魔術師専門の暗殺者。
現役時代は魔術師殺しの二つ名で恐れられた切嗣、その始まりは今から20年程前へと遡る。

南海の孤島アリマゴ――――
蟹という意味の名を持ち、島で捕れる沢蟹を病人が食すとどんな病でも治癒させる伝承がある
30戸余りの漁村で島民が暮らすこの島で、幼き日の衛宮切嗣は父である衛宮家4代目継承
者・矩賢と共に暮らしていた。
魔術の研究に明け暮れる矩賢は、島の子供の一人である少女・シャーレイを助手兼家政婦とし
て雇い入れ、住居の世話をして貰う傍らで研究の手伝いをさせていたが、一方で村の大人達か
らは他者との関わりを拒絶する矩賢の生き方を好ましく思われていなかった。

島に移り住んでから1年が経ったある日の事。
シャーレイが手伝った魔術研究の成果を見せられた切嗣は、自身も父の研究を手伝いたいと申
し出るのだが、矩賢からはまだ早いと一蹴されてしまう。
そんな切嗣に対し、シャーレイは世界を変えるであろう矩賢の研究を引き継いだら何になりたい
のか?と問うのだった。

切嗣にとっては変わり映えのしない、それでも平穏を感じるのんびりとした島での生活だったが、
とある事件によってそれは一変する事になる。
ある日の朝、切嗣は父・矩賢から工房への立ち入りの有無を問われ、その後屋敷から絶対に出
てはいけないと厳命される。
その真意を測りかねた切嗣だったが、彼らの家へ毎日通っていたシャーレイがいつまで経っても
姿を表さない事に疑問を抱き、言い付けを破ってシャーレイの家へと向かうのだが、彼女の家で
中身が空になった小さな瓶を見つける。
それは矩賢の研究の正当性を立証するため、シャーレイが密かに持ち出した試薬の入った瓶だ
ったのだが……


というのが第18話の大まかなあらすじですね。
今回の用語解説はちょっと多目です。
ケリィ
アリマゴ島に於ける切嗣の愛称。
島の住民にとってキリツグの発音は非常に難しく、当初はケリトゥグと呼ばれていたがシャーレイ
がケリィと呼んだことからこの呼称が住民に波及していった。
死徒
魔術世界に於ける吸血鬼の別名で、血を吸われたことで吸血鬼になった存在のこと。
人為的に吸血鬼になった存在を総じて死徒と呼んでおり、逆に吸血鬼として生まれてきた存在の
ことを真祖という。
人間の血を吸って仲間を増やすなど、広義的に認識されている吸血鬼に近い特徴を備えているが、
半永久に近い寿命を持つ反面元々の肉体の劣化が著しく早いため、定期的に血液を補給しないと
肉体の維持が困難という欠点も有している。
通常は血を吸われた者はすぐさま吸血鬼になるわけではなく食屍鬼(グール)、いわゆるゾンビのよ
うな存在となって死体や人間を喰らい、腐り落ちていく脳や肉体を霊的に補完する。そうして完全な
肉体と知能を取り戻してようやく吸血鬼となるため、その過程には数ヶ月から数年が必要となる。
従って作中で吸血鬼なのはシャーレイだけであり、他の住民はまだ食屍鬼の段階といえる。
真祖の吸血衝動を抑制するために用意された人間が死徒の始まりであり、力をつけて真祖の元を
最初に逃れた27名の死徒を「死徒二十七祖」と呼んでいる。
遠坂家の魔術の師であり、月姫に登場するアルクエイドの後見人でもあるシュバインオーグは、こ
の二十七祖の一人である。

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三浦、ノーノー逃すもトップタイの4勝目 [横浜DeNAベイスターズ2012]

昨日の試合は高崎が余計な失点で能見を楽にしてしまったこともあり、追いつけずに敗戦を
喫して借金が二桁に膨らんでしまった横浜DeNAベイスターズ。
少しづつ離されつつある状況を打開し、上位に喰らい付いて行く為にも連敗を止めたいところ。
さて本日の横浜DeNA先発は三浦、対する阪神の先発は岩田。
その結果は……

阪神 1-2 DeNA で、ベイスターズの勝利です……[手(チョキ)]

阪神タイガース第8回戦(横浜スタジアム)
TEAM123456789101112RHE
阪神000000001---120
DeNA00000200×---290




勝利投手:三浦大輔 4勝 1敗  セーブ:
敗戦投手:岩田稔 2勝 5敗
本塁打:
横浜DeNAベイスターズ
荒波(中) サラサー(二) 筒香(三) ラミレス(左) 中村紀(一) 吉村(右) 梶谷(遊) 黒羽根(捕)
三浦(投)
三浦-黒羽根
阪神タイガース
鳥谷(遊) 平野(二) マートン(右) 金本(左) 新井(三) ブラゼル(一) 浅井(中) 藤井(捕) 岩田(投)
岩田(7回)→福原-藤井(7回)→岡崎


交流戦前最後のカードはここまで比較的対戦戦績の良い阪神なのだが、昨日の初戦は能見
を打ち崩せずに敗戦を喫して借金は再び10になった横浜DeNA。
巻き返して借金1桁で交流戦へ突入するのか、このままズルズルと下がっていくのか……

試合内容は初回、横浜DeNA先発の三浦が先頭の鳥谷に対して四球を与えると、2死から金
本に対しても四球を与えて1・2塁とピンチを背負うが、新井をピッチャーゴロに仕留めて無失
点で切り抜けると直後の1回裏に荒波が三遊間への内野安打で出塁。
更に2本の進塁打で2死3塁とするも、4番ラミレスはライトフライに倒れて互いに先制点を奪う
事が出来なかった。

初回こそ四球で不安定な立ち上がりを見せた三浦だったが、2回以降は阪神打線をしっかりと
抑え込むものの、打線は5回以外岩田相手に走者を出しながらも点を奪う事が出来ずに試合
は膠着状態に陥っていた。
しかし6回裏、サラサーが左中間へのヒットで出塁すると3番の筒香に送りバントを選択。1点
を確実に取りに行く選択をするも、初回同様にラミレスはまたしてもセンターフライに倒れて2死
2塁。阪神はここで中村紀を敬遠して吉村との勝負を選択するが、その吉村は前進守備の外
野の頭を超える2点タイムリーツーベースを放ち、横浜DeNAが先制する。

三浦は四球こそ許していたものの、8回までノーヒットピッチング。
大記録に期待が掛かる9回表だったが、先頭の代打桧山にライトフェンス直撃のヒットを打たれ
て残念ながら記録の達成はならず。
鳥谷をサードゴロに仕留めるもエンドランから平野にレフト前ヒットを許して1死1・3塁とされ、マ
ートンはピッチャーゴロに仕留めるも併殺崩れの間に3塁走者の鳥谷に生還を許して1点を返
されてしまう。
だが最後の最後で失点を喫したものの、三浦は金本をサードフライに打ち取って試合終了。
両リーグトップとなる3試合目の完投で今シーズン4勝目を飾り、チームはようやく10勝目。
昨日の試合で二桁に膨らんだ借金を、再び一桁へと引き戻した。


桧山さん、空気読んでください。
と思わず言いたくなる様な桧山のヒットでノーヒットノーランを阻止されてしまった番長。
それでも完投で4勝目を上げる辺りは、さすがと言うべきでしょうかね。
寧ろ、番長以外完投していない先発投手陣がだらしないとも言えますが……
ちょっと意外に思えたのは、6回裏の筒香の送りバントでしょうかね。

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